2025年度 (最新) 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目
文系エッセンス60:日本外交論
- 開講元
- 文系教養科目
- 担当教員
- 池宮城 陽子
- 授業形態
- 講義 (対面型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 水5-6 (J2-203(J221))
- クラス
- -
- 科目コード
- LAH.S451
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2025年度
- 開講クォーター
- 4Q
- シラバス更新日
- 2025年8月6日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
本講義は、戦後の日本外交の歴史についての基本的な知識と、それを考えるための視点を身につけることを目的とする。特に、今の日本の外交を形づくっている仕組みが、どのように生まれ、どのような特徴や限界をもっているのかを学ぶ。授業では、アメリカやアジアの国々との関係といった国際政治の動きとあわせて、日本外交の流れを説明する。
戦後日本外交の歴史を学ぶことで、今の日本が直面している外交の問題について理解を深め、自分なりの意見を持てるようになることを目指す。
到達目標
(1) 戦後日本外交の歴史とその特徴について理解し、日本外交が現在抱える問題を検討する際に必要となる知識や思考力を身に着ける。
(2) 戦後日本外交の諸問題を多角的かつ批判的に検討し、自身の見解を他者に説得的に説明できるようになる。
(3) 日本外交に関する事象に日頃から関心を持ち、多様な視座からの情報獲得をできるようになる。
キーワード
戦後日本外交史、憲法9条、日米安全保障条約(日米同盟)、自衛隊、基地問題、国際安全保障
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
(1) スライドを用いた講義を基本とする。
(2) 毎回の講義の冒頭で、前回講義の内容に関する小テストを行う。
(3) 小テストの際には疑問点や意見なども記してもらい、次回講義の際に補足説明や応答を適宜行う。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | イントロダクション |
本講義の概要や到達目標、参考文献、成績評価の基準や方法などを説明する。 |
第2回 | 憲法と日米安保条約 |
戦後日本外交の基本枠組みとされる、戦後憲法と日米安保条約の成立過程を確認し、両者の間の「歪み」について理解する。 |
第3回 | 安保改定 |
安保改定の過程を確認し、その意義を理解する。 |
第4回 | 沖縄と基地問題 |
沖縄返還に至る政治過程を確認し、現在まで続く沖縄の米軍基地問題と日米安保条約との関連性について理解する。 |
第5回 | アジア外交 |
日本のアジア外交の歴史を確認し、「アジアの中の日本」について検討する。 |
第6回 | 国際安全保障への参画 |
冷戦後日本外交の変化を確認し、日本外交の現代的課題を検討する。 |
第7回 | 期末試験・まとめ |
期末試験により授業内容の理解度を確認し、講義全体の内容をまとめる。 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,参考書やレジュメ等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
特になし。
参考書、講義資料等
・波多野澄雄・宮城大蔵編『日本外交をどう考えるか―日米安保・歴史問題から沖縄まで』(慶應義塾大学出版会、2025年)
・佐藤史郎・川名晋史・上野友也・齊藤孝祐・山口航編『日本外交の論点〔新版〕』(法律文化社、2024年)
・添谷芳秀『日本の外交―「戦後」を読みとく』(筑摩書房、2017年)
その他の参考文献については、講義のなかで適宜紹介する。
講義資料は授業前に配布する。
成績評価の方法及び基準
期末テスト(記述式・持ち込み不可)80%、小テスト20%
関連する科目
- LAH.S104 : 国際関係論A
- LAH.S204 : 国際関係論B
- LAH.S305 : 国際関係論C
- LAH.S426 : 文系エッセンス26:国際関係論
履修の条件・注意事項
履修条件は特に設けないが、高校までの日本史の予備知識があることが望ましい。