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2025年度 (最新) 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目

考古学・自然人類学B

開講元
文系教養科目
担当教員
LOFTUS JAMES FRANCES
授業形態
講義 (対面型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
月1-2 (WL2-201(W621)) / 木1-2 (WL2-201(W621))
クラス
-
科目コード
LAH.T215
単位数
200
開講時期
2025年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2025年3月19日
使用言語
英語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

本講義は、ホモ・サピエンスの起源から初期国家の形成に至るまでの人類のダイナミックな歩みを探求する講義である。グローバルな考古学的視点を通して、「人類の歴史」を形成した主要な発展、文化的革新、社会の変化について考察する。本講義の狙いは、世界中の狩猟採集社会から農耕社会への変化プロセスに関する研究の歴史や社会複雑性の萌芽と形成についての理解を深めることである。

到達目標

1.世界の考古学の基礎を理解すること。
2.国家が形成されるまでの古代人類文化の世界的な事例について、批判的思考を養うこと。
3.主な古代遺跡について、グループディスカッションやグループプロジェクトを行うこと。

実務経験のある教員等による授業科目等

実務経験と講義内容との関連 (又は実践的教育内容)

担当教員は、複数の考古学発掘調査に従事し、重要文化財のデジタル化を通じて過去の遺産を未来に継承してきた。
本講義では、教員の実地経験に基づく具体的な事例を取り上げ、理論と実践を結びつけることで、考古学への理解を深める。

キーワード

世界考古学、人類史、人間進化、適応、文化進化

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

1)受講生は講義内容に関する質問をコメントペーパーに記入し、次回にディスカッションを行う。
2)講義内容の性質上、学生によっては不快に感じる可能性のある写真や議論(人骨、人類の進化、死、病気の写真など)が含まれる。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回

考古学・人類学とは?

以下のことを理解すること:
• 学問の定義と範囲
• 考古学的・自然人類学的手法の歴史と発展

第2回

人類の進化と遺伝的・文化的適応

以下のことを学ぶこと:
• ヒト属の進化
• 古代人の順応・適応

第3回

ホモ・サピエンスの世界

以下のことを学ぶこと:
• 人間はどのように、なぜ移動するのか?
• 古代にどのような道を歩んだ可能性があるのか?
• 人間の身体・文化はどのように変化したのか?
• 人間の適応とは?

第4回

アフリカの先史学

以下のことを学ぶこと:
• 地域概要
• 最古の「解剖学的現代人」
• アフリカ単一起源説
• 石器テクノロジーの発達

第5回

ケーススタディ:考古学・自然人類学のフィールドワーク

以下のことについて議論すること:
• フィールドワークはどのように行われるのか?
• どのような道具を使うのか?
• 将来はどうなるのか?

第6回

ヨーロッパの先史学

以下のことを学ぶこと:
• 地域概要
• ネアンデルタール人とホモサピエンス
• 旧石器時代・中石器時代・新石器時代
• 銅器時代・青銅器時代・鉄器時代

第7回

ケーススタディ:考古学・自然人類学の倫理問題

以下のことについて議論すること:
• 考古学と自然人類学のフィールドワークには、どのような問題があるのか?

第8回

近東・東地中海の先史学

以下のことを学ぶこと:
• 地域概要
• 農耕社会・社会階層の起源

第9回

ケーススタディ:文化遺産の保護

以下のことについて議論すること:
• 考古学的遺産保護
• 国際遺産保護(ユネスコなど)
• 日本の遺産保護

第10回

南・東南アジアの先史学

以下のことを学ぶこと:
• 地域概要
• インダス文明
• 貿易と異文化交流

第11回

アメリカ州の先史学・先住民考古学

以下のことを学ぶこと:
• 地域概要
• クローヴィス文化
• オルメカ、マヤ、アステカ、インカ
• 農業技術の進歩
• 考古学的手法と先住民の知識の統合
• 先住民コミュニティとの倫理的関わり

第12回

最終プロジェクト準備・Q&A

以下のことを行うこと:
• グループディスカッション
• 最終プロジェクトのテーマ設定

第13回

東アジアの先史学

以下のことを学ぶこと:
• 地域概要
• 周口店の北京原人遺跡
• 日本の縄文時代・弥生時代・古墳時代

第14回

最終プレゼンとまとめ

以下のことを行うこと:
• 最終発表
• まとめ・ディスカッション

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

指定しない

参考書、講義資料等

講義中に指示する

成績評価の方法及び基準

授業への参加(授業内でのコメントペーパーの提出): 25% 、小レポート:25%、最終プロジェクト: 50%

関連する科目

  • LAH.S447 : 文系エッセンス56:考古学・自然人類学
  • LAH.T116 : 考古学・自然人類学A
  • LAH.T319 : 考古学・自然人類学C

履修の条件・注意事項

履修の条件を設けない

連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

loftus.f.3f80[at]m.isct.ac.jp

オフィスアワー

メールで事前予約すること

その他

授業の内容は変更になる場合があります