トップページへ

2025年度 (最新) 学院等開講科目 環境・社会理工学院 技術経営専門職学位課程 技術経営専門職学位課程

アントレプレナーシップと事業創成 II

開講元
技術経営専門職学位課程
担当教員
鳥谷 真佐子 / 仙石 愼太郎
授業形態
講義/演習 (ライブ型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
金11-12
クラス
-
科目コード
TIM.D517
単位数
0.50.50
開講時期
2025年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2025年9月1日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

事業開発(business development)は事業機会を実現するための行程であり、アントレプレナーシップ(entrepreneurship)は事業機会を実現するための人間活動と捉えることができる。これらは相補的であり、プロフェッショナルにとって必須の素養である。すなわり、ベンチャー起業のみならず、新規性を有するあらゆる事業活動、科学研究・技術開発に適用されるべきものである。
本講義では、上述の前提のもと、事業開発とアントレプレナーシップに関する座学と演習を通じて、技術経営・イノベーション経営の知識を自ら率先して実践するための基礎知識と基礎能力を育成する。IIでは,新規事業創出と設計を実践する。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を修得する。
1) アントレプレナーシップ、事業開発、及び関連する諸概念を理解している
2) イノベーション経営の基礎知識を把握している
3) 問題解決の基本的な手法論(イシューアナリシス法)を理解し運用できる
4) 戦略立案のための考え方、フレームワーク、ツール等を理解し運用できる
5) 標準的なフォーマットの事業計画(ビジネスプラン)を独自で作成できる
6) 実行に移すための行動計画を立案できる

実務経験のある教員等による授業科目等

実務経験と講義内容との関連 (又は実践的教育内容)

本講義は,企業への新規事業開発研修提供を行ってきた教員およびベンチャーキャピタルでの勤務やスタートアップの経験を有した教員による、理論・実践志向の講義である。

キーワード

新規事業開発,アントレプレナーシップ,イノベーション経営、ベンチャー企業、サービスデザイン,システムデザイン

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

本講義は,新規事業創出にあたって検討すべき観点(問題定義,事業コンセプト創出,価値検証,システム設計)に沿って進行する。
各回の講義は,座学と演習パートで構成され,演習パートではオンラインホワイトボードを用いてフレームワークやツールを扱うグループ演習を行う。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回

新価値創造

新価値創造のためのフレームワーク,提供価値,顧客価値連鎖分析

第2回

問題定義1

新規事業を導く問題定義のためのアプローチ(システム思考の活用によるレバレッジポイントの発見)

第3回

問題定義2

新規事業を導く問題定義のためのアプローチ(2×2マトリクス法,前提逆転による新領域の探索)

第4回

新規事業の価値の確認

企業における新規事業創出システムとステージゲート管理,リサーチとプロトタイピングによる価値の確認

第5回

新規事業設計のためのシステムズエンジニアリング1

コンテクスト分析・ユースケース分析によるシステム要件定義

第6回

新規事業設計のためのシステムズエンジニアリング2

機能分析とアーキテクチャ設計

第7回

グループ発表と講評

新規事業の提案発表

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

各講義中或いは事前に配布

参考書、講義資料等

石井浩介・飯野謙次『設計の科学 価値づくり設計』養賢堂,2008年,ISBN: 978-4-8425-0434-6
Stanford d.school『An Introduction to Design Thinking: Process Guide』Stanford University, 2010
ドネラ・H・メドウズ『世界はシステムで動く――いま起きていることの本質をつかむ考え方』枝廣淳子訳、小田理一郎解説、英治出版、2015年、ISBN: 978-4-86276-180-4
西村秀和監訳『システムズエンジニアリングハンドブック 第4版』慶應義塾大学出版会、2019年、ISBN: 978-4-7664-2574-1
講義資料は各講義中或いは事前に配布

成績評価の方法及び基準

講義への参加度及びレポートの成績をもとに評価する。詳細は初回の講義で解説する。

関連する科目

  • TIM.D516 : アントレプレナーシップと事業創成 I
  • TIM.B410 : イノベーション論 I
  • TIM.B411 : イノベーション論 II

履修の条件・注意事項

この科目は「履修前提条件付き授業科目」で,「履修前提科目」は「アントレプレナーシップと事業創成 I」である。「アントレプレナーシップと事業創成 I」の単位を修得しなければ,この科目の単位は修了に必要な単位として取り扱わない。

その他

授業計画はモデルケースである。実際の開講内容は、各年度のScience Tokyo LMS及び初回ガイダンスで確認すること。