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2025年度 (最新) 学院等開講科目 環境・社会理工学院 社会・人間科学系 社会・人間科学コース

SHS研究スキル演習1

開講元
社会・人間科学コース
担当教員
高尾 隆 / 鈴木 健雄
授業形態
演習 (対面型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
金5-6 (W9-716)
クラス
-
科目コード
SHS.L453
単位数
020
開講時期
2025年度
開講クォーター
1~2Q
シラバス更新日
2025年3月19日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

本授業では、修士課程の研究プロセス全体を理解し、研究活動に必要となる基本的な研究スキルを習得する。論文・科学とは何かを確認したのち、主題・対象の選択、先行研究レビュー、方法論・方法の選択、研究計画の作成、構成作り、データ収集と分析、文章化、プレゼンテーションといった一連の研究プロセスについて、自らの研究を題材にしながら理解していく。
ねらいは、一連の研究プロセスについて理解し、自らの研究関心を研究計画までに具体化していくことである。また、異なる専門領域の受講生同士でディスカッションすることにより、視野を広げ、異なる専門領域の人にも自分の研究について伝えられるコミュニケーション能力を涵養することもねらっている。

到達目標

修士課程の研究プロセス全体を理解する。
研究活動に必要な基本的なスキルを習得する。
自らの研究関心を研究計画までに具体化する。
異なる専門領域の人にも自分の研究について伝えられる。

キーワード

研究スキル、リサーチ、先行研究、研究方法、研究計画、プレゼンテーション、グループワーク

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

授業は日本語でおこなうが、必要に応じて英語で補足する。各回の授業の前半はグループグループワーク、後半は講義の形で進める。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回

自己紹介
大学院での学び

なぜ大学院に入ったのか、何をしたい・何を目指しているのか、それにむけて具体的にどのようなアクションを起こすつもりかを整理・検討し、書く。

第2回

知的生産
講義:はじめに、第1章 論文とは何か、第2章 論文と科学

教科書はじめに・第1章・第2章を読む。
論文とは何か、科学とは何かを整理して、まとめる
自分の分野の研究の論証形式がどうなっているかを調べ、その構造を図示・言語化する。

第3回

前回課題に関するグループワーク
社会・人間科学コース発表会のスケジュールとイメージの説明
講義:第8章後半 プレゼンテーション

教科書第8章後半を読む。
構想・中間発表会の題目をみて、関心のある発表を一つ選び、その題目から推測される内容について、あらかじめ調べ、質問を一つ用意しておく。

第4回

構想・中間発表会を見る

構想・中間発表会の感想を整理し、自分の研究に活かせると考えたことをまとめる。

第5回

構想・中間発表会について共有
講義:第3章 主題と対象

教科書第3章を読む。
自分の修論研究の、主題と対象を再考し、整理する。

第6回

前回課題に関するグループワーク
講義:第4章 はじめての調べ方、第10章 注記と要約

教科書第4章を読む。
自身に関連する研究を10編・本以上リストアップし、それを自身の研究領域でよく用いられる整理法で整理してくる。

第7回

前回課題に関するグループワーク
講義:第6章 先行研究と学問体系(ディシプリン)

教科書第6章を読む。
自分の修論研究の基礎となる先行研究を一つ決め、それを人に説明できるようにする。

第8回

前回課題に関するグループワーク
講義:第5章 方法論(調査設計)、第7章 方法(メソッド)

教科書第5章、第7章を読む。
自分の予定している主題と対象に対応した研究の方法論・方法を検討し、人に説明できるようにする。

第9回

前回課題に関するグループワーク
研究倫理
講義:第8章前半 研究計画書

教科書第8章前半を読む。
教科書を参考に研究計画α版を作る。

第10回

博士課程院生の研究プロセスを聞く

博士課程院生発表に対する感想をまとめ、自分の研究に活かせると考えたことをまとめる。

第11回

前回課題に関するグループワーク
講義:第9章 構成と文章、第11章 校正と仕上げ、おわりに

教科書第9章、第11章、おわりにを読む。
最終発表のスライドα版を作る。

第12回

前回課題に関するグループワーク
発表の仕方、スライド、話し方、メモの取り方

最終発表のスライドを仕上げ、発表練習をする。

第13回

最終発表

発表と質疑応答を通して、学んだことを整理する。

第14回

最終発表の振り返り
授業全体の振り返りと、夏休みの生活について

最終課題:授業で学んだこと、感想等を書くとともに、現段階での研究計画をまとめる。

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

教科書

小熊英二『基礎からわかる論文の書き方』講談社現代新書、2022年

参考書、講義資料等

授業中に適宜紹介する。

成績評価の方法及び基準

出席と各回の課題 50%
最終発表と最終課題 50%

関連する科目

  • SHS.L451 : 社会・人間科学プロジェクトS1
  • SHS.L452 : 社会・人間科学プロジェクトF1

履修の条件・注意事項

社会・人間科学コースの学生を優先する。他コースの学生については、人数に余裕がある場合には受け入れるので、初回授業前に担当者(高尾または鈴木)までメールにて相談すること。

連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

高尾隆 takao [at] ila.titech.ac.jp
鈴木健雄 t.suzuki [at] ila.titech.ac.jp

オフィスアワー

随時。メールにて連絡すること。

その他

特になし。