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2025年度 (最新) 学院等開講科目 情報理工学院 情報工学系 情報工学コース

サイバーフィジカルシステム

開講元
情報工学コース
担当教員
渡部 卓雄
授業形態
講義 (ハイフレックス型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
月1-2 (M-356(H132)) / 木1-2 (M-356(H132))
クラス
-
科目コード
CSC.T431
単位数
200
開講時期
2025年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2025年9月18日
使用言語
英語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

本講義ではサイバーフィジカルシステム(CPS)の基礎理論および関連する諸概念について学ぶ.具体的には,CPSの計算モデルであるリアクティブシステム,動的システム,時間モデル,ハイブリッドシステムについて,それぞれの概念と形式化,および諸性質と検証方式について理解する.

到達目標

本科目を履修することにより以下の能力を修得する.
(1) サイバーフィジカルシステム,リアクティブシステム,同期・非同期計算モデル,動的システム,時間モデル,ハイブリッドシステムに関する基本的な概念を説明できる.
(2) 同期・非同期計算モデルの安全性と活性についての理解を得る.
(3) 動的システム,時間モデル,ハイブリッドシステムの諸性質についての理解を得る.

キーワード

サイバーフィジカルシステム, リアクティブシステム,動的システム,時間モデル,ハイブリッドシステム,組込みシステム,実時間システム,検証,リアクティブプログラミング,アクターモデル

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

座学

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回

イントロダクション,サイバーフィジカルシステムの概要,同期計算モデル(1): 概念

サイバーフィジカルシステムに関する諸定義および性質の概要,および同期計算モデルの概念を理解する

第2回

同期計算モデル(2): 形式化

同期計算モデルの形式化について理解する

第3回

同期計算モデル(2): 諸性質

同期計算モデルの諸性質について理解する

第4回

安全性とその検証(1): 安全性

同期計算モデルの安全性について理解する

第5回

安全性とその検証(2): 検証方式

同期計算モデルの安全性の検証について理解する

第6回

非同期計算モデル(1): 概念と形式化

非同期計算モデルの概念と形式化について理解する

第7回

非同期計算モデル(2): 諸性質

非同期計算モデルの諸性質について理解する

第8回

動的システム(1):概念と形式化

動的システムの概念と形式化について理解する

第9回

動的システム(2):諸性質

動的システムの諸性質について理解する

第10回

時間モデル(1):概念と形式化

時間モデルの概念と形式化について理解する

第11回

時間モデル(2):諸性質

時間モデルの諸性質について理解する

第12回

ハイブリッドシステム(1): 概念と形式化

ハイブリッドシステムの概念と形式化について理解する

第13回

ハイブリッドシステム(2): 諸性質

ハイブリッドシステムの諸性質について理解する

第14回

CPSのプログラミングモデル

CPSのプログラミングモデルについて理解する

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

R. Alur, Principles of Cyber-Physical Systems, MIT Press, 2015.

参考書、講義資料等

講義資料等はLMSを通して配布する.

成績評価の方法及び基準

レポート:50%
期末試験:50%

関連する科目

  • CSC.T251 : オートマトンと形式言語
  • CSC.T371 : システムソフトウェア
  • CSC.T374 : システム制御
  • CSC.T422 : プログラム理論

履修の条件・注意事項

履修者は関連科目を履修しているか,同等の知識があること.