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2025年度 (最新) 学院等開講科目 物質理工学院 応用化学系 応用化学コース

機能物性要論第二

開講元
応用化学コース
担当教員
戸木田 雅利 / 中嶋 健 / 村橋 哲郎 / 山元 公寿 / 石毛 亮平 / 今岡 享稔 / 鷹尾 康一朗 / 髙尾 俊郎 / 吉松 公平 / 梁 暁斌
授業形態
講義 (ライブ型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
金7-8
クラス
-
科目コード
CAP.T414
単位数
100
開講時期
2025年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2025年10月2日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

本講義では、化学を礎に作られた様々な分子や材料がもつ多種多様な機能物性について化学や物理などの基礎知識をもとに解説する。
応用化学研究における分子や材料の機能発現に関わる基礎知識と重要性を学び、応用化学に関わる発展科目群の学修に先立ち、その履修目標を理解する

到達目標

本講義を履修することによって、次の能力を習得する。
1)機能性分子や材料の機能発現に関わる基礎的な事項を理解し、説明できる。
2)近年研究開発が進められている様々な分子や材料の機能を、応用化学に関わる基礎知識に基づいて理解し、説明できる。

キーワード

ゴム弾性、液晶高分子、アクチノイド錯体化学、無機固体材料、電子的・磁気的物性、遷移金属クラスター

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

各講義では、様々な分子や材料がもつ機能発現に関する先端研究への展開や、それに関わる基礎学問を解説する。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回

10月3日 ゴムの構造と物性(中嶋 健)

ゴムに特徴的な構造と物性およびそれらを観測する方法について説明できる.

第2回

10月10日 顕微観察によるナノ構造解析(今岡 享稔)

ナノ~サブナノスケールの構造解析法の特徴について説明できる.

第3回

10月17日 液晶性高分子の構造解析(戸木田雅利)

高分子液晶の構造とその解析方法,液晶性による高分子高次構造形成や物性発現の例を説明できる.

第4回

10月24日 核燃料サイクルを支えるアクチノイド錯体化学 (鷹尾康一朗)

核燃料サイクルにおける錯体化学の役割について説明できる.

第5回

10月31日 無機固体材料の電子的・磁気的物性の発現と観測(吉松 公平)

無機固体材料が示す電子磁気物性の発現機構を理解し、これら物性の観測方法について説明できる.

第6回

11月14日 遷移金属ポリヒドリドクラスターの化学 金属間相互作用について(高尾俊郎)

多核錯体中の金属間の相互作用について説明できる.

第7回

11月21日 原子間力顕微鏡によるナノスケール力学特性と変形挙動の可視化(梁 暁斌)

原子間力顕微鏡を用いたナノ力学物性評価技術によって,高分子材料などの変形・破壊現象に関わるミクロな機構について説明できる.

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため、教科書や配布資料等の該当箇所を参照し、「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

必要に応じてMLSにアップロードあるいは講義中に配布

参考書、講義資料等

特になし

成績評価の方法及び基準

機能性分子や材料の機能発現に関わる基礎科学と先端研究の理解度を評価する。各回毎の課題などを総合的に加味して成績を評価する。

関連する科目

  • CAP.T413 : 機能物性要論第一

履修の条件・注意事項

履修条件は特に設けないが、応用化学に関連する科目を履修していることが望ましい。
本講義は学部生による大学院科目の先取り履修には対応していません。