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2025年度 (最新) 学院等開講科目 物質理工学院 応用化学系 応用化学コース

逐次重合特論

開講元
応用化学コース
担当教員
小西 玄一
授業形態
講義 (対面型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
火1-2 (S4-202(S422))
クラス
-
科目コード
CAP.P413
単位数
100
開講時期
2025年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2025年9月26日
使用言語
英語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

本講義は学部で有機化学と高分子化学を学んだ大学院生を対象としています。高分子の生成反応のうち逐次重合と得られる高分子の性質について発展的な内容を学びます。本講義の狙いは、高分子合成(逐次重合)の基本を理解すること、反応機構(有機金属を含む)を理解すること、それらを総合して,PET,フェノール樹脂,エポキシ樹脂,ウレタン樹脂,ケブラー、共役系高分子などの高分子が現代社会で活躍する理由を理解し、説明できるようにすることです。

到達目標

高分子の生成反応の分類とそれぞれの特徴とその中の逐次重合(重縮合,重付加,付加縮合)について理解し,生成反応と得られる高分子の特徴とを結びつけて考えることができるようになることを到達目標とします。具体的には、下記の項目を理解することを目標としています。1.重縮合反応について説明できる。2.縮合系高分子およびエンジニアリングプラスチックについて説明できる。3.重付加、特にポリウレタンとウレタンネットワークについて説明できる。4.付加縮合、特にフェノール樹脂について説明できる。5.高分子のプロセス化学について説明できる。

キーワード

逐次重合、重縮合、重付加、付加縮合、エンジニアリングプラスチック、共役系高分子

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

講義中に演習を行うとともに、最終試験で合否を決定する。
本年度からコロナ禍の対応時とは異なり、大学院らしい先端的な講義を行う。
本年より、有機金属錯体触媒を用いた反応のメカニズムなども加わるので、承知の上、受講してください。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回

高分子生成反応の概観、重縮合

逐次重合と付加重合の特徴について説明する。逐次重合における分子量や分子量分布について説明する。

第2回

重縮合、エンジニアリングプラスチック

重縮合およびエンジニアリングプラスチックについて説明する。

第3回

重縮合、エンジニアリングプラスチック

重縮合およびエンジニアリングプラスチックについて説明する。

第4回

付加縮合

付加縮合について説明する。

第5回

付加縮合

付加縮合、特にフェノール樹脂について説明する。

第6回

高分子のプロセス化学

高分子のプロセス化学について説明する。

第7回

試験

テストを行う

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

なし

参考書、講義資料等

基礎高分子科学(高分子学会編)またはエッセンシャル高分子

成績評価の方法及び基準

演習30%、テスト70%

関連する科目

  • CAP.B315 : 有機化学第五(カルボニル化合物)
  • CAP.B316 : 有機化学第六(アミン)
  • CAP.P311 : 高分子化学第三(高分子反応)
  • CAP.P312 : 高分子化学第四(架橋反応)

履修の条件・注意事項

学部時代に、有機化学と高分子化学を履修していること。この講義の履修には、大学院の入試レベルの有機化学の実力が必要です。
有機合成化学または高分子合成化学の研究室に所属していない学生には、第1回にテストを行い、合格者に受講を許可します。
4年生の先取りは、応化コース入学希望者のみとします。コースを決めていない人は、お問い合わせください。
受講希望者は、10月3日17時までに学籍番号、名前、研究室を小西までメール(konishi.g.aa@m.titech.ac.jp)でお知らせください。

連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

konishi.g.aa[at]m.titech.ac.jp