2025年度 (最新) 学院等開講科目 物質理工学院 応用化学系 原子核工学コース
原子力システム安全工学
- 開講元
- 原子核工学コース
- 担当教員
- 木倉 宏成 / 相樂 洋 / 近藤 正聡 / 髙須 大輝 / 高橋 秀治 / 内堀 昭寛 / 溝渕 博紀 / 吉澤 厚文
- 授業形態
- 講義 (対面型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 火3-4 (M-157(H1102)) / 金3-4 (M-157(H1102))
- クラス
- -
- 科目コード
- NCL.N407
- 単位数
- 200
- 開講時期
- 2025年度
- 開講クォーター
- 1Q
- シラバス更新日
- 2025年4月10日
- 使用言語
- 英語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
はじめに原子力安全に関する基本的な考え方について説明し、沸騰水型炉、加圧水型炉、高速増殖炉など各種原子炉プラントの安全上の特徴をについて解説すると共に、シビアアクシデントと福島事故について講述し、安全とセキュリティについて解説する。
到達目標
【到達目標】原子力システムの研究・開発では、その安全性を理解することが大切である。本講義においては、原子力安全に係わる基本的考え方から工学的応用について習得することを目的としている。
【テーマ】(1)安全確保・安全設計の基本的な考え方、(2)各種原子炉プラントの安全上の特徴、(3)核燃料物質中間貯蔵・輸送・地層処分とその安全性、(4)シビアアクシデントと福島事故、(5)安全とセキュリティ、(6)新型炉の安全性
キーワード
原子力安全、シビアアクシデント、福島事故、セキュリティ
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
講義と小テスト, レポートなどによる理解度の確認によって進める。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 安全確保の基本的な考え方と原子力システムの概要 | 安全確保の基本的な考え方と原子力システムの概要の説明 |
第2回 | 原子力安全の基本機能(中越沖地震) | 原子力安全の基本機能(中越沖地震)の説明 |
第3回 | BWRの安全と福島事故 | 原子炉プラントの安全上の特徴(BWR)の説明 |
第4回 | 原子炉プラントの安全上の特徴(PWR) | 原子炉プラントの安全上の特徴(PWR)の説明 |
第5回 | システム安全工学とリスク | システム安全工学とリスクの説明 |
第6回 | 臨界性と安全管理 (1) 概要 | 臨界性と安全管理の外観説明 |
第7回 | 臨界性と安全管理 (2) 事例(核燃料サイクル施設と原子炉) | 臨界性と安全管理について、核燃料サイクル施設および原子炉における事例を説明 |
第8回 | 核燃料物質中間貯蔵・輸送の安全性 | 核燃料物質中間貯蔵・輸送の安全性の説明 |
第9回 | 高速炉と安全(1) 高速炉の基礎 | 高速炉基礎と安全の説明 |
第10回 | 高速炉と安全(2) ナトリウム冷却炉 (SFR) (もんじゅ) | ナトリウム冷却炉 (SFR) (もんじゅ)とその安全性の説明 |
第11回 | 高速炉と安全(3) ナトリウム冷却炉 (SFR) (実証炉) | ナトリウム冷却炉 (SFR) (実証炉)とその安全性の説明 |
第12回 | 鉛冷却炉 と安全 | 鉛冷却炉 と安全の説明 |
第13回 | ADS と安全 | ADS と安全の説明 |
第14回 | 新型炉の安全性 | 第4世代原子力システム等の新型炉における安全性を説明 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
テキストは教員より配布します.
参考書、講義資料等
[1] E.E. Lewis,"Nuclear Power Reactor Safety", John Wiley & Sons, Inc., 1977.
[2] Bengt Pershagen,"Light Water Reactor Safety", Pergamon Press, 1989.
[3] A.E.Walter, A.B.Reynolds,"Fast Breeder Reactors", Pergamon Press, 1981.
成績評価の方法及び基準
原子力安全に係わる基本的な考え方、原子炉プラントの安全の特徴、核安全と核セキュリティに関する理解度を評価する.具体的には,小テストとレポート課題で成績を評価する.
関連する科目
- NCL.N406 : 原子炉理論
履修の条件・注意事項
原子炉理論、原子力材料と構造工学、原子力熱流体工学を履修していることが望ましい。
連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。
教授 相樂 洋:sagara.h.aa[at]m.titech.ac.jp, 03-5734-3074
准教授 木倉宏成:kikura.h.aa[at]m.titech.ac.jp, 03-5734-3058
准教授 近藤正聡:kondo.m.ai[at]m.titech.ac.jp, 03-5734-3065
准教授 高橋秀治:takahashi.h.av[at]m.titech.ac.jp, 03-5734-2784
オフィスアワー
教授 相樂 洋:9:00~17:00
准教授 木倉宏成:9:00~17:00