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2025年度 (最新) 学院等開講科目 物質理工学院 材料系 材料コース

生体材料機能特論

開講元
材料コース
担当教員
谷中 冴子
授業形態
講義 (ライブ型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
月1-2 (G2-201 (G223))
クラス
-
科目コード
MAT.C421
単位数
100
開講時期
2025年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2025年6月9日
使用言語
英語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

タンパク質は生体内での主要な成分であり、生命現象に密接に関係しているだけでなく、抗体医薬品等の形で医薬品として用いられている。タンパク質機能を理解するためには、タンパク質の立体構造などの理解が必要である。最近では、タンパク質の機能を阻害する分子(薬など)の創製が、タンパク質の立体構造や分子間相互作用に踏まえ実施されることも多い。そこで、本講義の目的は、まずはタンパク質の構造に関する基礎知識を学び、タンパク質の構造が生理機能に密接に関連していることを理解する。

到達目標

知識:講義で取り扱うタンパク質に関する基礎知識を理解し、説明できる。
専門的技能:講義で取り扱うタンパク質に関する解析技能を座学で修得できる。
汎用性技能:タンパク質の構造と機能の概要について座学により修得する。

キーワード

蛋白質、アミノ酸、タンパク質の構造形成、構造安定性、タンパク質の構造、タンパク質の相互作用

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

第1~5回は講義形式で進める。第6,7回は実践形式で進める。第8回はレポート課題を提出する。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 タンパク質とは何か、タンパク質の高次構造 (タンパク質科学1章、2章) タンパク質の立体構造を保持する相互作用 (タンパク質科学3章) タンパク質の高次構造に関する課題を出すので、授業中に提出すること。
第2回 タンパク質の立体構造を保持する相互作用 (タンパク質科学3章) タンパク質のfoldingとmisfolding、分子シャペロン、天然変性タンパク質、タンパク質の精製(タンパク質科学4章、11章) タンパク質の立体構造を保持する相互作用、foldingとmisfolding、分子シャペロン、天然変性タンパク質に関する課題を出すので、授業中に提出すること。
第3回 タンパク質のサブユニット構造とタンパク質と低分子の相互作用(タンパク質科学5章、7章) タンパク質分子の相互作用 (タンパク質科学8章) タンパク質のサブユニット構造とタンパク質と低分子の相互作用、タンパク質分子の相互作用に関する課題を出すので、授業中に提出すること。
第4回 タンパク質の立体構造を調べる手法 (タンパク質科学5章) タンパク質の立体構造を調べる手法に関する課題を出すので、授業中に提出すること。
第5回 生命を構成する様々なタンパク質分子システム (タンパク質科学10章) 生命を構成する様々なタンパク質分子システムに関する課題を出すので、授業中に提出すること。
第6回 実践① タンパク質の構造を調べる タンパク質の構造を調べる課題を出すので、授業中に提出すること。
第7回 実践② タンパク質の構造を調べる タンパク質の構造を調べる課題を出すので、授業中に提出すること。
第8回 レポート課題 レポート課題を出すので、期日までに提出すること。

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

なし

参考書、講義資料等

「タンパク質科学」ー生物物理学的アプローチー 有坂文雄署(裳華房)
講義資料は授業開始前までにシステムにアップロードするので、ダウンロードして参照してください。

成績評価の方法及び基準

毎回の課題(各回8点)と最終課題(44点)を総合して(合計100点満点)評価する。

関連する科目

  • STM.C404 : 人間医療科学技術概論第一

履修の条件・注意事項

高等学校の「化学」の知識を前提として授業を進める。基本的な分子生物学の知識(「生物基礎」など)があるとより理解しやすい。