2025年度 (最新) 学院等開講科目 工学院 機械系
自動車・モビリティ技術
- 開講元
- 機械系
- 担当教員
- 伏信 一慶 / 小竹 元基 / 萩本 隆寛 / 山田 健太郎 / 坪内 淳志 / 吉野 崇 / 大浜 彰介 / 田中 亮介 / 川﨑 謙一
- 授業形態
- 講義 (ブレンド型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 不明
- クラス
- -
- 科目コード
- MEC.N331
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2025年度
- 開講クォーター
- 3Q
- シラバス更新日
- 2025年7月7日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
現在進められている自動車開発やモビリティ技術における最新技術全般を,その開発に携わった技術者・研究者により機械工学の基礎を踏まえながら以下の内容について解説する:
1. 自動車・モビリティ産業を取り巻く状況
2. 自動車・モビリティ技術を構成する要素技術
3. 自動車・モビリティに関連する諸案件
到達目標
本講義を履修することによって,自動車・モビリティ技術全般に関する課題について理解が深まり,将来の自動車・モビリティ技術のあり方について考える素地を養うことを到達目標とする.さらに,個々の技術水準を理解することを目標とする.具体的には,
1.自動車・モビリティ産業を取り巻く課題を理解する
2.自動車・モビリティ技術を構成する個別の技術要素を理解する
3.自動車・モビリティ技術開発に必要な様々な課題を理解する
実務経験のある教員等による授業科目等
実務経験と講義内容との関連 (又は実践的教育内容)
本講義は,自動車・モビリティ技術開発に関わる最新技術の実務経験を持つ担当教員がその実務経験を活かし,基礎から社会実装に向けた課題解決まで一貫した教育を行う.
キーワード
自動車、モビリティ技術、要素技術、社会課題
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
- 6.機械工学の発展的専門学力 7.専門知識を活用して新たな課題解決と創造的提案を行う能力
授業の進め方
講義を中心として、レポートなどの課題をこなす。
履修者は講義室で受講し、非常勤講師は大半の回では講義室で、残りの回ではブレンド型で実施する。ブレンド型の内訳として、履修者は講義室で受講し、非常勤講師はライブ型でオンライン授業し、学内の授業担当教員が講義室でインタラクティブな環境の対応をする。
質疑応答は原則、授業の最後にまとめて行うので、各自、質問事項のメモ取りを推奨する。また、毎回の授業中にLMSの機能を利用する場合があるので、利用環境を用意して講義に臨むこと。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | カーボンニュートラルとPU電動化技術 | PU(パワーユニット)電動化技術の最新動向を、カーボンニュートラル実現に向けたHEV開発、EV開発、FCEV開発におけるパワーエレクトロニクス技術の事例を元に解説する。 |
第2回 | 未来の移動 ~知能化モビリティ研究~ | 5年後・10年後の移動スタイルを創造し、より自由な よりストレスのないモビリティの価値を紹介する。 自動走行技術に加え、自然な操作ができるインタフェース技術を解説するとともに、価値の実現に向けてリアルワールドでの技術者の苦労や喜びについても触れる。 |
第3回 | 車を自在に操るためのシャーシ技術 | 操縦安定性の基礎理論と定量評価法について解説し、運動を自在化するために必要な設計技術・制御技術や、あるべきエンジニア像について論ずる。 |
第4回 | 自動車開発に置ける空力・熱技術の重要性と最新技術動向 | 空力・熱技術が、低燃費の為の低CD化、かっこいい車体実現に向けたデザインとの共創、耐熱・冷却・耐水等の信頼性、風切音等の商品性など 多岐に渡る分野でますます重要となっている事を解説し、合わせてCFDや試験法の関連最新技術動向を紹介する。 |
第5回 | 優れたプラットフォームの造り方 | 環境、安全、空間、ダイナミクス性能などの車体技術を集約し、クルマ1台の土台としてまとめたプラットフォームについて、その競争力と今後の課題について解説する。 |
第6回 | どんどんつながるクルマの進化と楽しさ | クルマとネット、クルマとクルマ等、つながっていくクルマの進化を具体的事例を用いて解説すると共に、各種の課題に言及する。 |
第7回 | 自動車を支える材料技術の最新動向 | 軽量化、商品性・耐久性向上等様々な自動車のニーズに応えるため多様化した自動車用材料の最新技術動向について解説する。 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,関連する書籍、資料や講義配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
必要に応じて資料をLMSにアップロードする.
参考書、講義資料等
特になし。
成績評価の方法及び基準
講義の中での課題(40%程度)および最終レポート(60%程度)により評価する。
関連する科目
- SCE.M201 : 機械の運動と力学
- ZUL.A201 : 機械の運動と振動の制御
- MEC.E201 : 熱力学(機械)
- MEC.F201 : 基礎流体力学
- MEC.C201 : 材料力学
履修の条件・注意事項
自動車・モビリティ技術に関する知識は直接の自動車産業のみならず広範な職業の現場で必要となることから、多くの学生の履修を期待する。希望進路に関わらず、興味深い講義となろう。なお、機械工学では熱力学、基礎流体力学、材料力学、機械力学に関する科目の履修、または同等の知識を有することが望ましい。 また、300番台科目であることに鑑みて履修指導を行う場合がある。
連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。
伏信 一慶:fushinobu.k.4c25[at]m.isct.ac.jp
小竹 元基:shino.m.aa[at]m.titech.ac.jp