2025年度 (最新) 学院等開講科目理学院化学系化学コース

合成有機化学特論

開講元: 化学コース
担当教員: 大森建 / 安藤吉勇
授業形態: 講義
メディア利用科目: -
曜日・時限 (講義室): 月3-4 / 木3-4
クラス: -
科目コード: CHM.D432
単位数: 200
開講時期: 2025年度
開講クォーター: 2Q
シラバス更新日: 2025年3月19日
使用言語: 英語

シラバス

授業の目的（ねらい）、概要

月曜日の授業では、多段階合成における逆合成解析に関する説明および天然有機化合物の合成戦略について解説する。
木曜日の授業では、有機合成にて多用される周辺環状反応の基本理論とその応用・実践例について解説する。

到達目標

天然有機化合物の多段階合成に関する考え方を逆合成解析の基礎から説明理解し、合成戦術（合成反応）の進歩によってもたらされる合成戦略（合成経路）の変化について理解を深めることができる。また有機合成化学において多用される周辺環状反応の基礎理論と応用について理解し、様々な有機化合物を合成するためのアイデアを持てるようになる。

キーワード

多段階合成
逆合成
天然物合成

学生が身につける力

専門力
教養力
コミュニケーション力
展開力 (探究力又は設定力)
展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

本講義はオンラインで実施し、その内の少なくとも1回は学生同士のグループディスカッションやプレゼンテーションを行う。

授業計画・課題

	授業計画	課題
第1回	逆合成解析の基礎	授業内容について復習するための課題を課すことがある
第2回	ペリ環状反応の概要	授業内容について復習するための課題を課すことがある
第3回	官能基変換、付加、移動を活用する逆合成	授業内容について復習するための課題を課すことがある
第4回	環化付加反応１	授業内容について復習するための課題を課すことがある
第5回	光学活性体構築に向けた合成戦略	授業内容について復習するための課題を課すことがある
第6回	環化付加反応１	授業内容について復習するための課題を課すことがある
第7回	骨格転位や連続結合生成に基づく合成戦略	授業内容について復習するための課題を課すことがある
第8回	Woodward–Hoffmann則	授業内容について復習するための課題を課すことがある
第9回	有機化合物の多段階合成計画に関するグループディスカッション&プレゼンテーション	授業内容について復習するための課題を課すことがある
第10回	電子環状反応	授業内容について復習するための課題を課すことがある
第11回	テルペノイドの合成	授業内容について復習するための課題を課すことがある
第12回	シグマトロピー転位	授業内容について復習するための課題を課すことがある
第13回	アルカロイドの合成	授業内容について復習するための課題を課すことがある
第14回	ペリ環状反応を活用した天然物合成	授業内容について復習するための課題を課すことがある

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため，教科書や配布資料等の該当箇所を参照し，「毎授業」授業内容に関する予習と復習（課題含む）をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

大学院講義有機化学II（東京化学同人）野依良治、中筋一弘、玉尾晧平、奈良坂紘一、柴崎正勝、橋本俊一、鈴木啓介、山本陽介、村田道雄編
ペリ環状反応第三の有機反応機構（化学同人）I. フレミング著、鈴木啓介、千田憲孝訳

参考書、講義資料等

「天然有機化合物の合成戦略」（岩波書店）著者：鈴木啓介
「大学院講義　有機化学　演習編」（東京化学同人）著者：野依良治、柴崎正勝、鈴木啓介、玉尾皓平、中筋一弘、他
「フロンティア軌道法入門ー有機化学への応用」（講談社サイエンティフィック）I. フレミング著、福井謙一監修、竹内敬人、友田修司訳

成績評価の方法及び基準

本講義で解説した内容に関する演習およびレポートにより、総合的に評価する。

履修の条件・注意事項

有機化学に関する基礎的知識を有すること