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2025年度 (最新) 学院等開講科目 理学院 化学系

反応物理化学序論

開講元
化学系
担当教員
石内 俊一 / 北島 昌史
授業形態
講義 (対面型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
火3-4 (M-B45(H105)) / 金3-4 (M-B45(H105))
クラス
-
科目コード
CHM.C301
単位数
200
開講時期
2025年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2025年3月19日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

巨視的立場から反応を議論するために,反応速度,反応速度定数,反応速度式,反応次数,反応の分子数などの概念を学び,1次反応と2次反応については,反応速度式を実際に解いてそれらの特徴を理解する。次に分子論的立場から反応を議論することを目指し,遷移状態理論を用いてアレニウス式の導出に挑む。さらに,溶液内反応の基礎を学び,拡散律速反応について理解する。
本講義により、反応を取り扱うための基本的処方箋を身につけることを目指す。

到達目標

化学反応を物理化学の立場から理解するための基礎を身につけることを目的とする。
巨視的立場からの化学反応の基礎を理解し、さらに分子論的立場から反応を議論できるようになる。

キーワード

反応速度論、遷移状態理論

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

前半は巨視的立場から見た反応に対応し、後半が微視的立場から見た反応に対応します。各授業は主として講義により構成されます。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 反応速度,反応速度定数,反応速度式,反応次数、反応の分子数 反応の速さに関わる基礎概念を理解できるようになる。
第2回 1次反応の特徴 1次反応の特徴を理解できるようになる。
第3回 2次反応の特徴と擬1次反応 2次反応と擬1次反応の特徴を理解できるようになる。
第4回 複雑な反応の解析(定常状態近似) 複雑な反応を解析するために有効な定常状態近似を理解できるようになる。
第5回 複雑な反応の解析(ミカエリスーメンテン機構,ルンゲークッタ法) 複雑な反応として酵素反応を理解する。また数値計算による解析法を理解できるようになる。
第6回 アレニウス式:素朴な2体衝突理論 アレニウス式を単純な2体衝突理論から導く。
第7回 アレニウス式:改良版衝突理論 単純な2体衝突モデルを改良し,より正確なアレニウス式を導く。
第8回 2分子反応とポテンシャルエネルギー 2分子反応をポテンシャルエネルギー面を用いて説明できるようになる。
第9回 遷移状態理論(遷移状態とは何か?) 遷移状態理論の概略を説明できるようになる。
第10回 遷移状態理論(アレニウス式への道) 遷移状態理論を用いてアレニウス式を導出できるようになる。
第11回 溶液内反応:Fickの法則 Fickの法則とは何かを理解する。
第12回 溶液内の2分子反応 Fickの法則を溶液内の2分子反応に応用する。
第13回 拡散律速反応 拡散律速反応とは何かを理解する。 気相反応速度との違いを理論的に導く。
第14回 イオン雰囲気の効果 溶液中に存在するイオンの作るイオン雰囲気が反応速度に及ぼす影響を導出する。

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

テキストを配布する。

参考書、講義資料等

アトキンス物理化学(東京化学同人)
Steinfeldら(佐藤伸訳)「化学動力学」(東京化学同人)

成績評価の方法及び基準

期末試験および授業後に課すレポート課題により評価する。基本的事項の理解及びその問題適応力を試す。
授業後に課すレポート 20%
期末試験 80%

関連する科目

  • CHM.C201 : 量子化学序論
  • CHM.C202 : 化学統計熱力学
  • CHM.C334 : 反応物理化学
  • CHM.C303 : 反応物理化学序論演習

履修の条件・注意事項

量子化学序論(CHM.C201)と化学統計熱力学(CHM.C202)の単位を取得しておくことが望ましい。反応物理化学序論演習(CHM.C303 )をあわせて履修することが望ましい。

連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

石内俊一 ishiuchi[at]chem.titech.ac.jp

オフィスアワー

メールで予約すること。
石内俊一 (本館B19)