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2025年度 (最新) 学院等開講科目 教養科目群 アントレプレナーシップ科目

アントレプレナーシップ入門

開講元
アントレプレナーシップ科目
担当教員
關 信彦
授業形態
講義 (対面型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
火3-4 (M-101(H116))
クラス
-
科目コード
ENT.B201
単位数
100
開講時期
2025年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2025年4月11日
使用言語
日本語

※ 科目コードに( ) がある科目は、学生の入学年度によって科目コードが異なります。

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

本講義では、学術研究からスタートアップを含む広義のアントレプレナーシップの理解を深めることを狙いとしている。また、社会システムがアントレプレナーシップに与える影響や関係について、学際的な視点から経済、政治、地政学、安全保障、マーケティング、マネジメントなど、アントレプレナーシップを取り巻くシステムの基本を理解することを目指す。

到達目標

本講義では、受講者が社会変革を促進するためのアントレプレナーシップの重要性と、それを取り巻く社会のフレームワークを理解することを目的としている。受講者は、アントレプレナーシップを構成し支える社会科学(経済学、政治学、地政学、マーケティング、マネジメント)について、多様な視点から基礎的な知識を学び、これらの要素がどのようにアントレプレナーシップに影響を与えるかを理解することを目指す。
1. アントレプレナー(起業家)とは何かを理解し、「自分にも関係がある」と実感できる
2. 科学技術と社会との関係を、身近なテーマから考えられるようになる
3. 社会のしくみやルール(お金、競争、倫理など)について、基本的な見方を身につける
4. 問題を見つけ、他の人と協力しながら新しいアイデアを考える練習ができる
5. 自分の専門が社会にどう役立つかを考え、未来の自分にとっての問いを持つようになる

実務経験のある教員等による授業科目等

実務経験と講義内容との関連 (又は実践的教育内容)

バリ島における分散ネットワーク研究から、自動車、再生可能エネルギー、Linux OSスタートアップ、国際プロジェクトに至るまで、研究からプロジェクトマネジメント、そして起業に至る幅広い経験を有する教員が、現代におけるスタートアップの意義・視座、その必然性について講義する。
主なプロジェクト
・ ル・マン24時間レースプロジェクト(Mazda)
・ 再生可能エネルギープロジェクト(静岡県西伊豆町、長野県菅平高原 他)
・ Linux OS(Client Cloud Computing)企業起業
・ バングラデシュ政府 スマートメータープロジェクト
・ スウェーデンSAAB社 企業再生プロジェクト
・ 中東フードセキュリティプロジェクト
・ 高知工科大学 Data & Innovation学群 開設構想 起草
・ データサイエンティスト協会 スキル定義委員
・ インドネシア国会より「バリに関する知識人」を受賞

キーワード

起業家精神、学際的思考、R>G、価値の権威的分配、ロジカルシンキング、プロジェクトマネジメント、マーケティング、チームビルディング、科学的価値創出、AI、倫理、データサイエンス

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)
  • 社会や技術の関係を多角的に考察し、異分野と協働しながら新たな価値を創出する力と、学びを未来課題に活かそうとする姿勢を身につける。

授業の進め方

・ 講義
・ レポート
・ グループディスカッション
・ ケーススタディによる思考訓練

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 オリエンテーション: アントレプレナーシップの基本概念と、プログラムの流れ・講義の進め方・成績評価の概要を理解し、自分との関係を考える ミニレポート
第2回 学際的思考の基礎: 異なる分野の視点から社会や現象を捉える重要性に気づく ミニレポート
第3回 R>Gと資本主義の特性: 資本主義の仕組みを簡単に理解し、身近な影響を考える ミニレポート
第4回 価値の権威的分配がビジネスに与える影響: 権威による価値配分が社会やビジネスにどう影響するかを考える ミニレポート
第5回 論理的思考を用いた課題の抽出と破壊的創造による解決策の開発: 日常の課題を論理的に分析し、解決策を思考する ミニレポート
第6回 チームビルディングとマーケティング: チーム内での役割や信頼関係の大切さを理解し、マーケティングの基本的な考え方を知る ミニレポート
第7回 科学的価値創出、人権と倫理、AIとデータの活用: AIとデータや科学が人権・倫理にどう影響するかを考える 最終レポート

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

随時授業内で提示

参考書、講義資料等

・ 「21世紀の資本論」(トマ・ピケティ)
・ 「資本論」(カール・マルクス)
・ 「負債論」(デヴィッド・グレーバー)
・ 「企業家としての国家」(マリアナ・マッツカート)
・ 「野生の思考」(レヴィ・ストロース)
・ 「精神と自然」(グレゴリー・ベイトソン)
・ 「国連憲章」(United Nations)
・ 「Money creation in the modern economy」(Bank of England)

成績評価の方法及び基準

成績の評価は、各回の授業中の発言や対話及びLMS上でのディカッション、授業のテーマに関する毎回のミニレポート、最終レポートに基づいて行います。この授業では、発言・対話をとくに重要視していますので、授業中に積極的に発言することを求めます。そのために、予習・復習を必ず行うこと。
・ 授業中の発言・対話およびLMS上でのディスカッション: 40%
・ ミニレポート:30%
・ 最終レポート: 30%

関連する科目

  • ENT.V401 : 修士アントレプレナーシップ入門1
  • ENT.V402 : 修士アントレプレナーシップ入門2
  • ENT.V601 : 博士アントレプレナーシップ入門1
  • ENT.V602 : 博士アントレプレナーシップ入門2

履修の条件・注意事項

特になし

連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

cee.info[at]jim.titech.ac.jp

オフィスアワー

質問や疑問点については、いつでもメールで問い合わせてください。

その他

各回の講義では、次回のテーマに関するミニレポート課題を提示する。
授業外のディスカッションはLMS上で行い、その内容は成績に反映される。