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2025年度 (最新) 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目

歴史学C

開講元
文系教養科目
担当教員
荻 健瑠
授業形態
講義
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
クラス
-
科目コード
LAH.H305
単位数
200
開講時期
2025年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2025年3月19日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

【テーマ】現代日本政治史(敗戦から現代まで)
 本講義の狙いは、近現代日本史、とりわけ戦後日本政治史の理解を深めることである。歴史や政治を理解する手法として、特定の個人に注目する手法がある。ある意味でそれは、ドラマを通じて歴史や政治を理解しようとする試みであろう。しかしながら、それによって得られる歴史・政治に対する理解は、一面的なものに過ぎない。
 そこで、本講義では政治家個人に焦点を当てるのではなく、日本の政治システムの形成と変容に焦点を当てる。現代日本の政治システムが形成される歴史的背景を示すことによって、現代日本の政治構造を考察するための手掛かりを探求したい。

到達目標

⑴戦後日本政治史の基礎的な知識を習得することで、現代日本の政治構造が成立するまでの歴史的背景を理解する。
⑵習得した戦後日本政治史の知識に基づき、現代日本の政治構造を批判的に考察できるようになる。
⑶リアクションコメントの提出などを通じて、自身の考えを的確に表現し発信する力を身に付ける。

キーワード

歴史学、日本史、政治外交史、行政史、戦後

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

講義形式で行う。毎回の講義の最後に、講義における疑問や感想、意見などを記したリアクションコメントの提出を求める。有用なコメントについては、必要に応じ次回講義の冒頭にて補足説明や応答を行い、双方向的なコミュニケーションを通じて理解の深化を試みる。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 イントロダクション:ドラマとしての政治と歴史 本講義の狙いや方針などを説明した上で、政治史の論じ方について説明する。
第2回 現代の政治システム:大衆デモクラシーの成立 19世紀から20世紀中頃までにかけてのデモクラシーの歴史を通じて、現代的な政治システムについて論じる。
第3回 戦後憲法体制の成立⑴:占領改革 占領改革を中心に、占領期の日本政治を論じる。
第4回 戦後憲法体制の成立⑵:再軍備と講和 再軍備と講和問題を中心に、サンフランシスコ講和条約の締結に至る日本政治を論じる。
第5回 1955年体制の成立:左右社会党の統一と保守合同 左右社会党の統一と自由民主党の成立を通じて、1955年体制の成立を論じる。
第6回 高度成長期の日本政治:安保改定と自民党政治 安保改定以降における日本政治、とりわけ1960年代から1970年代初頭までの自民党政治を論じる。
第7回 安定成長期の日本政治:革新勢力の台頭と限界 1970年代の日本政治と革新勢力の台頭を論じる。
第8回 自民党政治の成熟と崩壊 1980年代の日本政治の分析を通じて、自民党政治の成熟と崩壊を論じる。
第9回 政界再編と政治改革 政治改革と政界再編に揺れた1990年代の日本政治を論じる。
第10回 二大政党制と政治主導⑴:小泉内閣から麻生内閣まで 小泉内閣の官邸主導を中心に、2000年代初頭の日本政治を論じる。
第11回 二大政党制と政治主導⑵:民主党政治の失敗 政権交代後の政官関係の分析を通じて、民主党政治について論じる。
第12回 自民党政治の変容:第二次安倍政権と官邸主導 第二次安倍政権と官邸主導の分析を通じて、現代における自民党政治の変容を論じる。
第13回 デジタル時代の日本政治:戦後政治システムの限界? SNSをはじめとするデジタル技術の台頭と現代日本政治について論じる。
第14回 まとめ 講義全体のまとめを行うとともに、これまでの講義に関する質問を受け付た上で議論を行う。

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,参考書やスライド等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

特になし。

参考書、講義資料等

飯尾潤『日本の統治構造 官僚内閣制から議院内閣制へ』中央公論新社、2007年。
中北浩爾『自民党—「一強」の実像』中央公論新社、2017年。
石川真澄、山口二郎『戦後政治史 第四版』岩波書店、2021年。
境家史郎『戦後日本政治史 占領期から「ネオ55年体制」まで』中央公論新社、2023年。

上記以外にも授業中に参考文献を紹介する。

成績評価の方法及び基準

成績評価は、主として期末レポートによって決定する(80%)。レポートに加えて、適宜行うリアクションペーパーへの記述、議論への参加などの平常点も成績評価に用いる(20%)。成績評価は主としてレポートによって行うが、平常点も成績評価の対象であるため、原則として全ての授業への出席を推奨する。受講者たちが大学生である以上、出欠席については受講者の自己判断に委ねるが、欠席によって生じる不利益については自己責任とする(ただし、病気などのやむを得ない事情による欠席はこの限りではない)。

関連する科目

  • 歴史学A
  • 歴史学B
  • LAH.S414 : 文系エッセンス14:歴史学

履修の条件・注意事項

義務教育や高校レベルの日本史及び公民の予備知識があるのが望ましいが、講義中でも基礎的な知識を適宜確認しながら進行する予定である。