2025年度 (最新) 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目
教養特論:現代社会の課題とコミュニケーション
- 開講元
- 文系教養科目
- 担当教員
- 久地楽 雅也
- 授業形態
- 講義
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - クラス
- -
- 科目コード
- LAH.S108
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2025年度
- 開講クォーター
- 3Q
- シラバス更新日
- 2025年3月19日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
【概要】
東京工業大学(現在の東京科学大学)の出身で、株式会社博報堂(注)の現役社員による、実践的な授業。
最終成果物は、一人ひとりが社会課題と課題解決をシンプルに示す「自主提案レポート」。
私たち一人ひとりの日常生活には、社会の様々な根本課題が潜んでいる。これをアイデア発想で解決している事例と方法論を取り上げ、他者発ではなく、自分発で人間社会に貢献する体質を身につけてもらう。当授業では、通俗的な感想や持論を開陳しただけの<答案>は求めていない。自分が当事者として主体的に関与し、生活者・社会を動かす、独創的な<提案>を目指す。
【狙い】
講師は、多様な学生どうしのコミュニケーションの場を設けて、『対話力』の向上を支援。その上で、現代社会の課題に取組む『3つの力』(後述)について、実践的に指導する。これら『対話力』と『3つの力』は、東京科学大学の学生の日常生活に発見をもたらし、創造力を発揮していく土台になる。
注)
株式会社博報堂は、1895年創業の広告会社。企業のフィロソフィーは、生活者発想。
https://www.hakuhodo.co.jp/
到達目標
【自問自答の創造力】
『他問自答』すなわち「予めの正答がある受動的な『答案』」ではなく、『自問自答』すなわち「予めの正答がない能動的な『提案』」を重視する。各自の『自問自答』を持ち寄って対話をし、互いに『創造力』を高め合うことを目指す。
【社会を創造する3つの力】
3つの力とは、(1)自問を立てる力 (2)構想を描く力 (3)自答で動かす力 のこと。
これらの力を鍛え、独創的なアイデア発想で社会を創造する、シンプルな提案ができるようになることを目指す。
実務経験のある教員等による授業科目等
実務経験と講義内容との関連 (又は実践的教育内容)
●統括講師の実務経験:
①博報堂 マーケティング部門 / プランナー等(1987~2012年)
②博報堂 人材開発戦略室 / マネージャー等(2013~2018年)
③博報堂 生活者アカデミー / プロデューサー(2015~2019年)
④博報堂 ブランド・イノベーションデザイン局 / ディレクター(2020年~2023年)
⑤博報堂 研究デザインセンター 生活者発想技術研究所 / 研究員(2024年~)
●統括講師の実践的教育内容:
上記実務の傍ら、以下の大学で発想教育のアクティブ・ラーニング型授業の講師を兼任。
①東京科学大学リベラルアーツ研究教育院「現代社会の課題とコミュニケーション」(非常勤 2019年~現在)
②明治学院大学文学部芸術学科「メディア産業論/マスコミュニケーション論」(非常勤 2019~2023年)
③駿河台大学メディア情報学部「オンキャンパス・インターンシップ/広告の実際」(非常勤 2013~2022年)
④日本大学法学部「キャリア・デベロップメント」(非常勤 2010~2020年)
キーワード
イノベーション、アイデア発想、対話、社会課題、課題解決、コミュニケーション
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
当授業の実施形態は、ライブ対面型。
講義・質疑応答と、グループワークによる学生同士の対話で進める。
授業では、随時質問を受け付ける。また毎回Googleフォーム等でコメントシートの提出を課し、必要があればT2SCHOLAで解答を共有するなど、学修状況の確認を行う。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 最終成果「自主提案レポート」のオリエンテーション 当授業のゴールを理解する。 ★教科書を事前に読了していることを確認する。 | 「自主提案レポート」とフィールドワーク「生活日記」の趣旨を理解し、「生活日記(第1回)」に取組む準備を整える。 指定された期日(授業5日後21時)までに、「生活日記(第1回)」を提出する。 |
第2回 | 3つの力(1) 自問を立てる力 日常生活から社会を見通す気づきや発見を得る、自問のやりかた学ぶ。 | 「自問」に関する講義と「生活日記」を素材にしたグループワークに積極参加し、「問い」を深めた「生活日記(第2回)」に取組む準備を整える。 指定された期日(授業5日後21時)までに、「生活日記(第2回)」を提出する。 |
第3回 | 3つの力(2) 構想を描く力 日常生活の気づきや発見から、社会課題を構想していくやりかたを学ぶ。 | 「構想力」に関する講義と「生活日記」を素材にしたグループワークに積極参加し、「問いと構想」を深めた「生活日記(第3回)」に取組む準備を整える。 指定された期日(授業5日後21時)までに、「生活日記(第3回)」を提出する。 |
第4回 | 3つの力(3) 自答で動かす力 課題解決の実際を学び、自分の提案に社会を動かすリアリティをもたせる。 | 「自答の力」に関する講義と「生活日記」とを素材にしたグループワークに積極参加し、「問いと構想と答え」を一貫させた「生活日記(第4回)」に取組む準備を整える。 指定された期日(授業5日後21時)までに、「生活日記(第4回)」を提出する。 |
第5回 | 3つの力を発揮する 3つの力で自主提案するやりかたを学ぶ。 | 提案の基本方向を決め、「自主提案レポート」を仕上げる準備を整える。 指定された期日(授業5日後21時)までに、「自主提案レポート」を提出する。 |
第6回 | 「自主提案レポート」の提出と共有 各自の「自主提案レポート」を発表して対話する。 | 自分と他者の「自主提案レポート」を比較参照し、自分の提案の可能性や問題点を洗い出す。 指定された期日(授業5日後21時)までに、自分の自主提案レポートに対する「自分レビュー」を提出する。 |
第7回 | 振り返りと展望 社会課題への取組みを総括する。 | 日常生活に潜む社会課題を、「自問自答」として人々に提案する意味と効果を理解し、新たな第一歩として「生活日記(第5回)」に取組む準備を整える。 指定された期日(授業5日後21時)までに、「生活日記(第5回)」を提出する。 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
★初回授業の予習として、教科書を入手して読了しておくこと。
1、2、3、4、7回目の後は「生活日記」を作成し提出。5回目の後は「自主提案レポート」、6回目の後は自分の自主提案レポートに対する「自分レビュー」をそれぞれ作成して提出する。これら全てそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。提出スケジュールは「授業計画」の「課題」を参照すること。
必要に応じて、別に補講を行う。
教科書
「アイデアのつくり方」ジェームス W.ヤング(CCCメディアハウス)
★初回授業が始まる前に、上記の教科書を入手し読了しておくこと。
※初回授業以降は、自分の日常生活を教科書に見立てて読み込み、自問自答の資源にしていく。
参考書、講義資料等
特になし。
※必要に応じて、資料をT2SCHOLAにアップする。
成績評価の方法及び基準
1. 授業への参加度(50%)
2. 自主提案レポート(50%)・・・基礎点+加点
注)
●以下の3つを満たしている場合、原則として89点で評価する。
※授業への参加度の50点に加えて、自主提案レポートの基礎点にあたる39点で採点。
①全ての授業を、無遅刻・無早退・無欠席であること。
②授業での講義とグループワークで、話者に傾聴し対話へ積極参加していること。
③全ての提出物が、提出要件を正しく満たしていること。
●次に挙げる不可抗力の事情がある場合には、参加点に関する減点は行わない。
①大学から要請された自宅待機命令。あるいは、大学から承認された公休。
②公共交通機関の遅延(但し、遅延証明書を提出すること)。
③その他に、講師が承認する履修困難な状況による、授業への不参加。
●「提案レポート」の内容について、以下の水準をクリアしている場合、基礎点に加えて1点~11点の範囲で加点を行う。
①提案するテーマの実践・実現に関して、質的あるいは量的に効果的なリサーチや研究を、自分が中心になって具体的に遂行している。
②提案内容が示す5~10年後の目標に対して、現在から実現への道筋を描き、その第一歩を具体的に企画している、あるいは、今まで既に企画や計画を開始している。
③既成の情報/机上の空論/持論の開陳ではなく、自らの試行錯誤から得られる、独自の発見と発想に基づく提案になっている。
関連する科目
- LAH.C101 : 東工大立志プロジェクト
- LAH.H107 : コミュニケーション論A
- LAH.H207 : コミュニケーション論B
- LAH.C301 : 教養卒論
履修の条件・注意事項
授業の中では、グループでの初対面どうしの対話や、クラス全体の中で指名された発言などが求められる。この点を各自で納得した上で履修すること。
連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。
masaya.kujira[at]hakuhodo.co.jp
オフィスアワー
メールで事前予約をすること。