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2025年度 (最新) 学院等開講科目 環境・社会理工学院 技術経営専門職学位課程 技術経営専門職学位課程

コーポレートファイナンス II

開講元
技術経営専門職学位課程
担当教員
山本 御稔
授業形態
講義 (ライブ型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
月11-12
クラス
-
科目コード
TIM.A535
単位数
100
開講時期
2025年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2025年9月10日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

本講義では、コーポレート・ファイナンス1で学んだ財務の全体像から、より実態的な目線で、企業の価値やリスクについて考える。
ESG(SDGs)や気候変動等が金融の動きにどのような影響を与えるのかも解説することとする。
一回程度は外部講師(金融業界のプロ)を招請して話を聞くことも想定する。

到達目標

1. 企業価値を高めるための資金調達方法
2. 企業価値の評価方法を考える
3. ESGは企業価値にどのような影響を与えるのかを考える

キーワード

投資理論、M&A、ESG

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

コーポレート・ファイナンス1がでは基礎的内容が多く、2ではファイナンス理論と最新の実務の動き(SDGs等)が多くなる。質問は授業中のいつでもかまわない(チャット機能でも音声でも)。また、適宜、ブレークアウトで4から6名で10分程度の話し合いをしていただくことがある。その際、退席希望者は退席可とする。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回

現在価値

以下の項目を理解する:
(ア) そもそもなぜ理論を学ばねばならないのか
(イ) 現在価値計算をしてみる
(ウ) リスクのありなし:キャッシュフローの現在価値

第2回

株式価値と企業価値

以下の項目を理解する:
(ア) そもそも金融とは、金融商品とは何か
(イ) 金融商品の価格決定の理屈
(ウ) 債券の価格を決める理論
(エ) DCF(割引現在価値),DDM(配当割引価値)等

第3回

投資決定の基本

以下の項目を理解する:
(ア) 割引キャッシュフロー(DCF)
(イ) 正味現在価値
(ウ) 内部収益率

第4回

資本コスト(資本を維持するために必要なコスト)

以下の項目を理解する:
(ア) 資本コストは重要?
(イ) 資本コストの定義
(ウ) 自己資本コストと負債資本コスト
(エ) 加重平均資本コスト(WACC)

第5回

資本構成と配当政策の基礎知識

以下の項目を理解する:
(ア) そもそも資本構成と配当政策とは
(イ) MM理論
(ウ) レバレッジ
(エ) 法人税がなければ楽なのに
(オ) 配当の現実:税と顧客効果

第6回

資本構成・配当の応用とデリバティブ(デリバティブは割愛する可能性がある)

以下の項目を理解する:
(ア) 資本構成と配当
(イ) エージェンシー理論
(ウ) シグナル効果
(エ) デリバティブ(先物、スワップ等)

第7回

ESGとバイアス

以下の項目を理解する:
(ア) ESGと事業価値
(イ) MDGsとSDGs
(ウ) バイアスと企業統制
(エ) 1から7までのまとめ

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

4Qではコーポレートファイナンスに加えるべき新たな動きについて話す。受講者自身も新たな動きを見つけつつ授業に参加していただきたい。

教科書

特になし

参考書、講義資料等

「本当にあった事件でわかる金融と経済の基本」山本御稔著(日本実業出版社)

成績評価の方法及び基準

コーポレート・ファイナンスの基礎・理論についての授業の理解度を評価
レポート100%、ただし授業における対話、ブレークアウトのコミュニケーションをプラス評価することがある

関連する科目

  • コーポレートファイナンスⅠ

履修の条件・注意事項

特になし

連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

山本 御稔 m.yamamoto[at]ccrcenter.jp

オフィスアワー

メールで事前連絡すること。