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2025年度 (最新) 学院等開講科目 環境・社会理工学院 社会・人間科学系 社会・人間科学コース

文化・芸術分野方法論S1

開講元
社会・人間科学コース
担当教員
高尾 隆
授業形態
講義 (対面型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
木5-6 (W9-706)
クラス
-
科目コード
SHS.U461
単位数
200
開講時期
2025年度
開講クォーター
1~2Q
シラバス更新日
2025年4月10日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

質的研究の理論と具体について学びます。質的研究の背景となるさまざまな理論を概観し、質的アプローチをもちいた具体的研究について学びます。
ねらいは、質的研究の理論と具体を知り、質的方法についてプレゼンテーション、ディスカッションする力を身につけることです。

到達目標

質的研究の背景となるさまざまな理論を理解する
質的アプローチをもちいた具体的研究について知る
質的方法についてプレゼンテーション、ディスカッションする力を身につける

キーワード

質的研究,質的アプローチ,理論,プレゼンテーション,グループディスカッション

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

授業は対面のゼミナール形式でおこないます。
文献講読:各回、授業の前半は教科書の該当章について担当者が発表し、小グループでのディスカッションののち、全体で質問・コメントを共有し、解決できることについては解決していきます。
質的研究紹介:担当者が興味のある質的アプローチをもちいて研究された本を1冊読んできて、その本の内容を紹介したのち、全体でディスカッションします。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回

文献講読第1章 技(わざ)としての質的研究:ポスト実証主義の諸系譜と研究スタイル

質的研究の概要の理解

第2回

文献講読第2章 シンボリック相互作用論:自己と意味を求めて, 質的研究紹介(1)

文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備

第3回

文献講読第3章 解釈学:テクストの解釈
質的研究紹介(2)

文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備

第4回

文献講読第4章 ドラマツルギーとドラマティズム:劇場・舞台としての社会生活
質的研究紹介(3)

文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備

第5回

文献講読第5章 エスノメソドロジー:日常生活の成り立ち
質的研究紹介(4)

文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備

第6回

文献講読第6章 エスノグラフィー:ネイティブの文化的理解
質的研究紹介(5)

文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備

第7回

文献講読第7章 記号論と構造主義:社会的現実の文法
質的研究紹介(6)

文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備

第8回

文献講読第8章 史的唯物論:階級,闘争,そして支配
質的研究紹介(7)

文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備

第9回

文献講読第9章 批判理論:ヘゲモニー,知の生産,コミュニケーション行為
質的研究紹介(8)

文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備

第10回

文献講読第10章 フェミニズム:中心的社会原則としてのジェンダー
質的研究紹介(9)

文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備

第11回

文献講読第11章 構造化と実践の理論:権力という枠組のなかでの二元論を超えて
質的研究紹介(10)

文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備

第12回

文献講読第12章 ポストモダニズム:イメージおよび「真なるもの」との戯れ
質的研究紹介(11)

文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備

第13回

文献講読第13章 ポスト構造主義:言説,監視,脱構築
質的研究紹介(12)

文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備

第14回

文献講読第14章 ポストコロニアリズム:帝国主義を読み解き,抵抗する
文献講読第15章 結論:伝統,即興,質のコントロール
質的研究紹介(13)

文献の講読と質問・コメントの準備,発表準備

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため、教科書や配布資料等の該当箇所を参照し、「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

プラサド,プシュカラ(箕浦康子(訳))『質的研究のための理論入門―ポスト実証主義の諸系譜』ナカニシヤ出版,2018年
(Prasad, Pushkala. Crafting Qualitative Research: Working in the Postpositivist Traditions (1st edition). M. E. Sharpe, Inc., 2005)

参考書、講義資料等

適宜指示します。

成績評価の方法及び基準

文献講読の発表とディスカッション 50%
質的研究紹介の発表とディスカッション 50%

関連する科目

  • SHS.U462 : 文化・芸術分野方法論F1

履修の条件・注意事項

特にありません。質的研究の初学者でも履修可能です。

連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

takao [at] ila.titech.ac.jp

オフィスアワー

メールで問い合わせてください。

その他

文献講読の準備として、毎回教科書の該当箇所を読んできてください。(読んでこなかった場合は参加できません。)