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2025年度 (最新) 学院等開講科目 環境・社会理工学院 土木・環境工学系 都市・環境学コース

歴史的環境保存特論

開講元
都市・環境学コース
担当教員
平賀 あまな
授業形態
講義
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
クラス
-
科目コード
UDE.D416
単位数
100
開講時期
2025年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2025年3月19日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

持続可能な社会環境を構築するためには、新しい施設を建設するだけではなく、既存建築を再利用することは環境面からも経済面からも必須な課題と認識されています。その中でも、歴史的価値のある建物や環境の効果的な再利用は、地域のアイデンティティを構築し、適切な活用と観光開発により地域を活性化するとともに、生活様式や伝統産業が維持されることで地域文化の多様性を維持することに貢献することから今後の発展が期待される分野です。
歴史的価値を未来に引き継ぐための理念や手法の研究は、文化遺産保存分野において長い蓄積があり、これからはその知恵を建築界で広く共有していく必要があります。歴史的価値のある建物の保護のためには、(1)「何を」「なぜ」残すのかという価値を認識するための理念への理解と、(2)その価値を失うことなく未来に継承するために、「どのように」遺産を保護するかという実践手法の探求、の両方が必須です。
「歴史的環境保存特論」では、遺産を保護するための実践手法に重点を置き、さまざまな具体的事例を通じて、文化遺産の価値を損なうことのない、適切な修理や活用のあり方について理解を深めます。

到達目標

(1)現代社会における文化遺産の役割を理解する。
(2)文化遺産の価値を重視した保存修理や活用手法を理解する。
(3)個別の文化遺産について、遺産の価値を損なわない保存活用の提案を行うことができるようになる。

実務経験のある教員等による授業科目等

実務経験と講義内容との関連 (又は実践的教育内容)

内閣府上席政策調査員として国宝迎賓館赤坂離宮の保存修理に携わった知見を講義に活かします。

キーワード

文化遺産保存、歴史的建造物、持続可能性、活用、近代建築、産業遺産

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

講義を中心に進めます。学生はテーマ課題について、個人またはグループで発表を行います。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 現代社会における文化遺産の役割 持続可能な社会を構築する上での、現代社会における文化遺産の役割について理解する。
第2回 近代建築の保存と活用 国内外の多様な事例を通じて、歴史的価値を尊重した近代建築の保存と活用の手法、あり方について理解する。
第3回 迎賓館赤坂離宮の歴史的価値 迎賓館赤坂離宮の歴史上、建築史上の価値を理解し、その価値を尊重した修理や公開の手法について理解する。
第4回 産業遺産の保存と活用 国内外の多様な事例を通じて、歴史的価値を尊重した産業遺産の保存と活用の手法、あり方について理解する。
第5回 地域に根差した遺産の保存と活用 国内外の多様な事例を通じて、地域に根差した遺産の価値を尊重した保存と活用の手法、あり方について理解する。
第6回 グループディスカッション 具体的な文化遺産の保存と活用の手法の提案のために、グループディスカッションを行う。
第7回 学生発表 個人またはグループで、個別の文化遺産の歴史的価値を尊重した保存と活用の手法についての発表を行う。

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

ハンドアウト等を用いる。

参考書、講義資料等

授業の中で紹介していく。

成績評価の方法及び基準

講義への参加と随時出される課題の提出。最終課題の提出と発表。

関連する科目

  • UDE.D415 : 歴史的環境保存基礎
  • UDE.E405 : 持続可能な都市環境特論

履修の条件・注意事項

修士学生の履修を優先とします。