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2025年度 (最新) 学院等開講科目 環境・社会理工学院 融合理工学系

応用経済学概論

開講元
融合理工学系
担当教員
阿部 直也
授業形態
講義 (対面型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
火3-4 (石川台4号館B03-B04-B05) / 金3-4 (石川台4号館B03-B04-B05)
クラス
-
科目コード
TSE.C302
単位数
200
開講時期
2025年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2025年9月29日
使用言語
英語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

本講義は、現代の国際社会に至る社会・経済・環境に関わる諸課題を理解するために経済学を応用する基礎的知識を学びます。

本講義のねらいは、主に経済学の理論や知識を応用し、望ましい社会や環境のあり方について問いを立てられるようになることです。そのために、ミクロ経済学の基礎、社会・経済活動を理解する上で、一つの重要な”開発(development)”の概念、貧困や不平等の概念、環境・資源経済学、の基礎、環境と開発の関係、国家と市場とコミュニティー、国際貿易などをテーマに関する講義と議論を通じて、望ましい社会や環境について考える基礎的知識と視座の獲得を目指します。

到達目標

本科目を履修することによって次の能力を修得する。
1)各種メディアやインターネット上で報道され、議論となる現代社会の様々な社会や環境に関わる問題について、その基礎的背景を経済学の観点から解釈、説明できるようになる。同時にそのメリットと課題を認識できるようになる。
2)国際的課題やグローバル化された社会の問題について討論できるようになる。
3)自らの学びの意義や社会のあり方について、問いを立てることができるようになる。

キーワード

応用経済学、ミクロ経済学、持続可能な開発、持続可能な開発目標(SDGs)

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

講義を中心に進め、講義中の討論を積極的に行う。また、講義課題に対する理解を深めるため、身近な日常生活の中で毎週の講義に関連する”何か”を見つけ、その写真を撮り、その被写体と講義内容との関係を、講義内容を踏まえて論じるレポートの提出を求める(Weekly Visual Report)。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回

本科目のオリエンテーション+「善き生活、善き社会、善き良い地球」についての議論

現代社会が抱える課題について、生活、社会、地球の観点から、理想や課題を多様な観点から問うことができるようになる。

第2回

Brief Introduction to microecnomics

ミクロ経済学のうち消費者理論の概要を説明できるようになる。

第3回

伝統的国富の計測とその限界

基礎的な経済指標(例:GDP)や指数(例:人間開発指数、HDI)について説明できるようになる

第4回

古典的成長理論

古典的な経済成長モデルの考え方を説明できるようになる

第5回

貧困、不平等、開発

貧困や不平等の定義や意味を開発の文脈において説明できるようになる。

第6回

人口増大、人口移動、都市化

人口増大、人口移動、都市化の背景と影響を説明でき
るようになる。

第7回

公衆衛生、教育、人的資本

市場の失敗と環境問題

公衆衛生、教育、人的資本の重要性について説明でき
るようになる

第8回

農業の変容、食糧需給、食糧不安

農業の重要性と変容、食糧の需給および食糧不安につ
いて現状と概念を説明できるようになる。

第9回

環境問題と市場の失敗

環境問題を経済学的観点から、市場の失敗の事例とし
て説明できるようになる

第10回

公共財、コモンプール財、クラブ財

競合性と排除性の観点から、公共財、コモンプール財、クラブ財について説明できるようになる

第11回

国家と市場と市民社会の役割

国家と市場と市民社会の役割を説明できるようになる

第12回

国際貿易

国際貿易の基礎理論を説明できるようになる

第13回

国際収支

国際収支の基礎的枠組みを説明できるようになる

第14回

本科目のまとめ

本科目の目的やこれまでの履修内容を再確認し、説明できるようになる

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

なし(講義資料で説明)。参考文献は必要に応じて提示。

参考書、講義資料等

速水佑次郎(2000)、開発経済学、創文社
World Development Reports, the World Bank
Human Development Reports, UNDP
Todaro & Smith (2011) Development Economics, Addison Wesley
(New editions are available too)

成績評価の方法及び基準

週間レポート(70%)
最終レポート(30%)

関連する科目

  • TSE.C301 : 国際開発共創概論

履修の条件・注意事項

特になし

その他

講義計画は進捗に応じて調整・変更する場合がある