2025年度 (最新) 学院等開講科目 生命理工学院 生命理工学系
生命倫理・法規
- 開講元
- 生命理工学系
- 担当教員
- 廣田 順二 / 増田 真二 / 一瀬 宏 / 伊藤 武彦 / 田川 陽一 / 加藤 明 / 木村 宏 / 湯浅 英哉 / 秦 猛志 / 中村 浩之 / 三浦 裕
- 授業形態
- 講義 (対面型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月5-6 (M-278(H121)) / 木5-6 (M-278(H121))
- クラス
- -
- 科目コード
- LST.A354
- 単位数
- 200
- 開講時期
- 2025年度
- 開講クォーター
- 1Q
- シラバス更新日
- 2025年3月19日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
生命理工学分野は、物理・化学・生物・情報科学などからなる融合分野である。近年のライフサイエンス、バイオテクノロジー分野の発展に伴い、生命倫理上の問題や、遺伝子組換え技術等に係る安全性の問題等に適切に対応するための関連法規が整備されている。本講義は、研究室配属前の学生を対象に、生命理工学分野に係る関連法規、生命倫理について解説するものである。
講義では、最初にライフサイエンス研究をとりまく環境や問題について外観した後、化学実験、アイソトープ実験、遺伝子組換え実験、動物実験、再生医療研究、生命倫理、ヒトを対象とする実験について、それぞれ関連する法規、生命倫理について、実例を交えながら、研究を開始する前に必要な知識、生命倫理観を醸成する。最後に、健全な科学の発展のために、科学者が身につけておくべき心得について学ぶ。
到達目標
本講義を履修することによって、次の能力を修得する。
1)大学での研究活動に伴う危険を把握できる。
2)環境・安全管理で最も重要な法規を学び、適正に実験をおこなうための基本を修得する。
3)放射線に関する法規を学び、放射性物質の取扱い、環境への影響を理解する。
4)生物の多様性の保全の必要性と外来生物の問題を理解する。
5)病原性微生物の取扱いの国際的な枠組みを学び、感染リスク、病原性微生物の取扱いの基本を修得する。
6)遺伝子組換え実験の国際的な枠組みを理解し、適正な遺伝子組換え実験の基本を修得する。
7)動物実験をとりまく環境と法規制を理解し、動物実験の国際的基本原則を修得する。
8)ヒトを対象とした研究についての法規制を学び、高い生命倫理観を養う。
9)研究室配属前に研究者としての基本的な心得を学ぶ。
キーワード
環境安全、放射線、生物多様性、病原体、バイオセイフティー、遺伝子組換え実験、カルタヘナ法、動物実験、再生医療、疫学、生命倫理、研究者倫理
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
各分野の専門家によるオムニバス形式で講義をおこなう。各講義内容の理解度を把握するために、講義の最後10〜15分で学習した内容に関する小テスト、演習を課す場合がある。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 生命倫理・法規概論 | 本講義の目的と概要を理解する。 |
第2回 | 化学物質の爆発・引火・消火 | 化学物質における爆発・引火およびその消火に関して理解し、説明できる。 |
第3回 | 化学物質の毒性・窒息性 | 化学物質における毒性や窒息性に関して理解し、説明できる。 |
第4回 | 機器による災害と研究実務での注意 | ガスボンベの扱い、圧力機器の取り扱い、アルコールランプの扱いなど事故を起こしやすい機器類の扱いを理解し、説明できる。 |
第5回 | アイソトープ実験と遺伝子組換え実験 | アイソトープを用いた実験と遺伝子組換え実験の基礎を学ぶ |
第6回 | 遺伝子組換え実験関連法規1(カルタヘナ法に基づいた実験法1) | 遺伝子組換え生物等の使用に関する定義とカルタヘナ法について説明できる。 |
第7回 | 遺伝子組換え実験関連法規2(カルタヘナ法に基づいた実験法2) | 遺伝子組換え実験の危険度を理解し、遺伝子組換え実験の進め方について説明できる。 |
第8回 | ヒトを対象とした研究(ヒトゲノム、遺伝子解析に関する倫理) | ヒトを対象とした研究に関する生命倫理について説明できる。 |
第9回 | 研究不正に巻き込まれないために | 研究不正(FFP)を説明できる |
第10回 | 生物多様性条約と名古屋議定書、生物の輸出入に関連する法規 | 生物多様性条約、外来生物法等、生物の輸出入に関する法律について理解する。名古屋議定書について説明できる。 |
第11回 | 再生医療研究と生命倫理(ヒトES細胞研究と特定胚研究) | 再生医療研究が関わる生命倫理について説明できる。 |
第12回 | 病原体等のリスクとバイオセイフティ(WHO指針と安全管理) | 病原体等のリスクとバイオセイフティレベルについて説明できる。 遺伝子組換え実験に関する最近の動向について理解する。 |
第13回 | 動物実験関連法規1(動物愛護法と関連法規) | 動物愛護法と動物実験の3Rの原則について説明できる。 |
第14回 | 研究者倫理(科学研究者の心得) | 社会における科学研究者の責務を理解する。 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
特になし。
参考書、講義資料等
「科学の健全な発展のために」日本学術振興会(丸善出版)
講義開始時に資料を配布し、Power-pointを用いた解説をおこなう。講義資料は事前にT2SCHOLAに開示するので、予習・復習に用いること。
成績評価の方法及び基準
期末試験(マークシート式)及び、場合によっては授業後の小テストやレポート等を総合して評価する。
関連する科目
- 学士特定課題研究
履修の条件・注意事項
研究室配属前に受講(もしくは研究室配属直後に受講)
連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。
廣田順二: jhirota[at]bio.titech.ac.jp
増田真二: smasuda[at]bio.titech.ac.jp
田川陽一:ytagawa[at]bio.titech.ac.jp
伊藤武彦: takehiko[at]bio.titech.ac.jp
一瀬宏: hichinos[at]bio.titech.ac.jp
加藤明: akirkato[at]bio.titech.ac.jp
木村宏: hkimura[at]bio.titech.ac.jp
湯浅英哉: hyuasa[at]bio.titech.ac.jp
中村浩之: hiro[at]res.titech.ac.jp
秦猛志: thata[at]bio.titech.ac.jp
三浦裕: miura.y.ai[at]m.titech.ac.jp
オフィスアワー
講義終了後、またはメールで事前予約し、各教員の教員室で質問に応じる。
その他
履修登録者数が教室定員を超える場合は、生命理工学院所属学生以外の履修を不許可とすることがある。