2025年度 (最新) 学院等開講科目 生命理工学院 生命理工学系
動物生理学
- 開講元
- 生命理工学系
- 担当教員
- 中村 信大 / 川上 厚志 / 白木 伸明 / 田川 陽一
- 授業形態
- 講義 (対面型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月7-8 (M-178(H1101)) / 木7-8 (M-178(H1101))
- クラス
- -
- 科目コード
- LST.A344
- 単位数
- 200
- 開講時期
- 2025年度
- 開講クォーター
- 2Q
- シラバス更新日
- 2025年3月19日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
生理学は,私たちの健康や病気の理解に役立つ基本的な学問である。
本講義を履修することにより、近代生物学成立の歴史を理解し、生物学が現代科学の中で持つ意義を学習する。多細胞生物の動物がどのようにして自身の恒常性を保っているのかについて、基本的な概念や仕組みを理解することを目指す。さらに、生体の内部環境の変化を感知してその情報を内分泌系により伝達して対処を促す仕組みや、病原体などの異物をすみやかに認識し排除する免疫の仕組みについて分子レベルで理解できるようにすることを目標とする。
到達目標
本講義を履修することによって次の能力を習得する。
1) 多細胞生物のからだを維持する組織恒常性、組織再生の仕組みについて理解を深める。
2) 内分泌による生体の恒常性維持とその情報伝達系及び処理系の概略について説明することができる。
3) 免疫による生体防御の基礎概念について説明することができる。
キーワード
組織恒常性、再生、発生、免疫学、内分泌、代謝
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
講義中に、授業内容に関するテストやレポート課題を課す場合がある。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 組織再生,恒常性の基礎,概要 (川上) | 組織再生,恒常性の基礎と解析手法について理解する。予習、復習を強く推奨する。 |
第2回 | 組織再生を制御するシグナル (川上) | 組織再生を制御するシグナルや研究方法について理解する。予習、復習を強く推奨する。 |
第3回 | 再生を支える細胞系譜(骨の再生)(川上) | 再生,恒常性における細胞の起源と再生後の運命について理解する。予習、復習を強く推奨する。 |
第4回 | 組織再生における位置情報 (川上) 1~4回の中間試験(川上) | 形態の再生と位置情報の概念,研究について理解する。予習、復習を強く推奨する。 第1-4回の講義の理解・達成度を評価する。 |
第5回 | 内分泌とは? 神経系 vs 内分泌 (白木) | 内分泌系についての基本的事項を理解する。テキストの予習、復習を強く推奨する。 |
第6回 | ホルモンの種類,受容体と細胞内情報伝達 (白木) | ホルモンとホルモン受容体の関係、およびホルモンによるシグナル伝達を理解する。テキストの予習、復習を強く推奨する。 |
第7回 | ホルモンの生理機能 (1) ストレス対処と血糖調節 (白木) | ストレス状態におけるホルモンの分泌および、ホルモンによる糖代謝調節を理解する。テキストの予習、復習を強く推奨する |
第8回 | ホルモンの生理機能(2)体液の恒常性維持、復習と中間試験(白木) | ホルモンによる体液恒常性の維持を理解する。第5-8回の講義の理解・達成度を評価する。 |
第9回 | 免疫グロブリンの多様性獲得機構(中村) | 免疫グロブリン(抗体)の多様性を生み出すしくみを理解する。テキストの予習(「細胞の分子生物学」第5版、25章)、復習を強く推奨する。 |
第10回 | 抗原提示から抗体産生までの分子機構(中村) | 抗原提示から抗体産生までのプロセスについて理解する。テキストの予習(「細胞の分子生物学」第5版、25章)、復習を強く推奨する。 |
第11回 | 感染症と炎症(田川) | ウイルス、バクテリアや寄生虫と言った微生物の感染、その感染による炎症を理解する。テキストの予習、復習を強く推奨する。 |
第12回 | 自然免疫と獲得免疫(田川) | 感染に対する宿主の対抗手段である免疫を自然免疫と獲得免疫に分類して理解する。 テキストの予習、復習を強く推奨する。 |
第13回 | 発生工学的手法を用いた免疫学研究(田川) | トランスジェニックや遺伝子ノックアウト動物による免疫学的研究の実際を理解する。 テキストの予習、復習を強く推奨する。 |
第14回 | 自己免疫疾患動物モデル & 理解度テスト(田川) | モデル動物を用いた自己免疫疾患研究を理解する。 テキストの予習、復習を強く推奨する。 第11-14回の講義の理解・達成度を評価する。 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
(第1~4回) Lewis Wolpert, Cheryll Tickle 「ウオルパート 発生生物学」第4版 (メディカル・サイエンス・インターナショナル), ISBN978-4895927161
(第5~8回) Donald Voet, Judith G.Voet 「ヴォート生化学(上)」第4版(東京化学同人)の第16-19章, ISBN978-4-8079-0807-3
(第9~12回)Bruce Albert ほか 「細胞の分子生物学」第5版(ニュートンプレス)の第24-25章, ISBN978-4-315-51867-2
参考書、講義資料等
必要に応じて,講義資料は講義中またはT2SCHOLAを介して配布する。
(第5~8回)中尾一和『最新 内分泌代謝学』診断と治療社、ISBN978-4-7878-1937-6
(第9~14回)『JANEWAY'S 免疫生物学』南江堂
成績評価の方法及び基準
本講義の到達目標を達成度を成績評価の基準とし、テストやレポートの結果を成績評価に用いる。
関連する科目
- LST.A208 : 分子生物学第一
- LST.A335 : 遺伝学
- LST.A362 : 進化・発生学
- LST.A346 : 基礎神経科学
- LST.A406 : 分子発生・進化学
- LST.A401 : 分子細胞生物学
- LST.A404 : 分子生理学
- LST.A213 : 分子生物学第二
- LST.A352 : 細胞工学
- LST.A421 : 機能生命科学
履修の条件・注意事項
分子生物学および遺伝学を履修していることを推奨する。