2025年度 (最新) 学院等開講科目物質理工学院応用化学系応用化学コース

物質循環特論

開講元: 応用化学コース
担当教員: 豊田栄 / 山田桂太
授業形態: 講義
メディア利用科目: -
曜日・時限 (講義室)
クラス: -
科目コード: CAP.I536
単位数: 100
開講時期: 2025年度
開講クォーター: 4Q
シラバス更新日: 2025年3月19日
使用言語: 英語

シラバス

授業の目的（ねらい）、概要

[講義の概要] 環境物質の安定同位体置換種の存在度とその変化から、その環境物質がもつ起源・反応履歴情報を詳細に解読する方法論を講述する。同位体の混合および分別プロセスを用いた解析の原理および環境適用例を講述する。
[講義のねらい]本講義では、環境物質の起源・反応履歴情報を解読するための安定同位体分析の考え方について理解することをねらいとする。

到達目標

本講義を受講することによって以下の能力を習得する。
(1) 軽元素の安定同位体置換種を用いた環境物質の循環解析について原理と実際を説明できる。
(2) 環境物質・分子の安定同位体存在度の時空間分布から，それらの前駆物質，生成・消滅過程，混合・輸送・拡散過程を演繹的に決定、あるいは推測できる。

キーワード

物質循環、安定同位体置換分子

学生が身につける力

専門力
教養力
コミュニケーション力
展開力 (探究力又は設定力)
展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

毎回の講義の最後に、その日の教授内容に関する演習問題に取り組んでもらいます。講義前に配布資料の予習をしておいてください。また、計算を扱う講義では実際に表計算ソフトを用いた計算を行ってもらうため、各自パソコンを持参してください。

授業計画・課題

	授業計画	課題
第1回	ガイダンス：安定同位体の基礎	安定同位体を用いた環境物質の循環解析のための基礎を理解する
第2回	同位体解析における計算１：混合プロセス	同位体解析のための混合プロセスに関する計算を説明できる
第3回	同位体解析における計算１：分別プロセス	同位体解析のための分別プロセスに関する計算を説明できる
第4回	同位体モデリングと酸素・窒素循環への適用	同位体モデリングについて説明できる
第5回	同位体を用いた炭素循環解析１：地球炭素循環	同位体解析を用いた地球表層の炭素循環を説明できる
第6回	同位体を用いた炭素循環解析２：食品化学・代謝解析	安定同位体が食品化学・代謝解析の研究でどのように活用されるか説明できる
第7回	期末試験	安定同位体が古環境解析の研究でどのように活用されるか説明できる

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため，参考書や配布資料等の該当箇所を参照し，「毎授業」授業内容に関する予習と復習（課題含む）をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

指定しない

参考書、講義資料等

適宜紹介する、あるいは配布する。

成績評価の方法及び基準

専門性の高い期末試験（５０％）および演習（５０％）で成績を評価する。

履修の条件・注意事項

地球化学特論(CAP.I435)を履修していること。