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2025年度 (最新) 学院等開講科目 物質理工学院 材料系 原子核工学コース

核燃料サイクル工学

開講元
原子核工学コース
担当教員
塚原 剛彦 / 鷹尾 康一朗 / 原田 琢也 / 髙須 大輝
授業形態
講義 (対面型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
月3-4 (M-110(H112)) / 木3-4 (M-110(H112))
クラス
-
科目コード
NCL.C401
単位数
200
開講時期
2025年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2025年10月2日
使用言語
英語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

核燃料サイクル全体の概要、ウラン濃縮の原理、燃料加工技術、使用済燃料の再処理法、高レベル放射性廃棄物をはじめとした放射性廃棄物の処理・処分法、核種分離技術、これら技術の基礎となるランタノイド・アクチノイドの化学について講義する。

到達目標

授業到達目標として、以下を挙げる。
①ウランの採掘、製錬、濃縮、燃料加工、再処理からなる核燃料サイクルの基本と放射性廃棄物処理・処分法を理解する。
②放射性元素及び核燃料の基礎特性について理解すると共に、これらの違いについて説明ができる。
③原子力利用に関して科学的な判断ができる能力を養う。

キーワード

核燃料サイクル、分離変換、アクチノイド・ランタノイドの化学、放射性廃棄物処理処分

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

講義中に示した内容の理解を深めるため、演習あるいはレポートを実施する。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回

核燃料サイクルの概要

核燃料サイクルの概要について学ぶ

第2回

ウランの濃縮技術の概要

ウラン濃縮技術の基礎について学ぶ

第3回

ウラン濃縮法の原理

ウラン濃縮法のうちガス拡散法、遠心分離法、レーザー法等の原理について学ぶ

第4回

5f電子の化学-1

ランタノイド・アクチノイドの電子構造・配位化学等について学ぶ-1

第5回

5f電子の化学-2

ランタノイド・アクチノイドの電子構造・配位化学等について学ぶ-2

第6回

溶媒抽出の原理と実際

ウラン等の溶媒抽出法の基礎について学ぶ

第7回

使用済み核燃料再処理の概要

使用済燃料から目的核種を抽出分離する手法の基礎について学ぶ

第8回

使用済み核燃料再処理(Purex法)とガラス固化

使用済燃料再処理(PUREX法)とガラス固化について学ぶ

第9回

核燃料サイクル導入の意義

収支計算によるサイクルの合理性及びその意義について学ぶ

第10回

ウランの採掘と製錬

ウラン等の採掘と精錬の手法について学ぶ

第11回

使用済み核燃料に含まれる核種とその性質

使用済燃料に含まれる放射性核種の基礎について学ぶ

第12回

先進高レベル放射性廃棄物処理-1

使用済燃料再処理技術の最新動向について学ぶ-1

第13回

先進高レベル放射性廃棄物処理-2

使用済燃料再処理技術の最新動向について学ぶ-2

第14回

核種分離分析と核変換

分離変換の基礎と応用について学ぶ

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

使用しない

参考書、講義資料等

講義中に適宜、資料を配布する。
M. Benedict, T.H. Pigford, H.W. Levi,“Nuclear Chemical Engineering (2nd ed.)”, McGraw-Hill, 1980.
原子力化学工学(清瀬 量平訳:日刊工業新聞社):第I,III,IV,V,VI,VII巻
Radiochemistry and Nuclear Chemistry, Fourth Edition
Gregory Choppin (Author), Jan Rydberg (Author), Jan-Olov Liljenzin (Author)

成績評価の方法及び基準

講義の際に出される演習問題及びレポート

関連する科目

  • CAP.E361 : 放射化学
  • NCL.C402 : 放射性廃棄物処分工学
  • CAP.E362 : 原子力化学工学
  • NCL.D405 : 核燃料デブリ・バックエンド工学実験A
  • NCL.D406 : 核燃料デブリ・バックエンド工学実験B
  • NCL.C604 : 核燃料サイクル工学実践特論

履修の条件・注意事項

化学に関する基礎知識を有していることが望ましい。

連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

tsukahara.t.ab[at]m.titech.ac.jp / 3067

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