2025年度 (最新) 学院等開講科目 物質理工学院 応用化学系
高分子物性2(固体構造)
- 開講元
- 応用化学系
- 担当教員
- 安藤 慎治
- 授業形態
- 講義
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - クラス
- -
- 科目コード
- CAP.Y205
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2025年度
- 開講クォーター
- 4Q
- シラバス更新日
- 2025年3月19日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
高分子物質の固体状態における基本的な構造(特に三次元的な立体構造)を,非晶性固体(配向非晶を含む),結晶性固体,液晶に分類し,それらの特徴について解説します。次いで,高分子構造の実験・解析法(回折法,振動分光法,磁気共鳴法,顕微鏡・顕微分光)とそこから得られる情報を解説します。優れた機能を有する新規の高分子物質を設計・創出するためには,様々な高分子物質の性質(物性)がどのような構造に裏付けられているか(これを「構造-物性相関」と呼びます)に対する深い理解が不可欠です.この講義では、固体状態における高分子物質の様々な三次元構造と,それらが形成される機構を学習することで,この「構造-物性相関」を理解するための基礎の習得を目指します.
到達目標
本講義の履修により,次のような能力の修得を目指します.
1) 高分子物質が固体状態で形成する様々な高次構造を階層性の観点から理解している.
2) 結晶性高分子,非晶性高分子,液晶性高分子を解析するための実験・解析法とそこから得られる情報について理解している.
3) 高分子物質の構造-物性相関を理解するための基礎的知識を修得している.
キーワード
モノマーの構造(構造異性,立体異性,コンフィグレーション),二次構造(コンホメーション,回転異性体,ヘリックス構造)
高次構造(結晶,液晶,非晶,単結晶,球晶,ミクロ相分離構造,網目構造,表面・界面構造)
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
講義の最初に前回の課題・演習について解説し,次いで前回講義の復習を行ったのちに,講義の説明に入ります.
講義後に、その日の講義内容に関する課題・演習を T2Schola にアップするので、〆切期日までに解答をPDFでアップしてもらいます。
各回の学習目標を理解し,講義資料をダウンロードして,教科書とともに予習を行って下さい.
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 身の回りの高分子にひそむ構造.高分子固体の種々の構造:高次構造・凝集構造・階層構造 | 高分子固体の階層構造と高次構造の分類の理解 |
第2回 | 結晶性高分子・非晶性高分子における比容・弾性率の温度依存性. ガラス転移と結晶化の基礎. | 高分子の比容・弾性率の温度依存性の理解 |
第3回 | 高分子の構造・物性と分子運動(ミクロブラウン運動・局所運動)+中間(確認)試験 | 高分子の構造・物性と分子運動の関係の理解 |
第4回 | 高分子非晶のガラス転移と物理エージング(エンタルピー緩和) | 高分子非晶のガラス転移と物理エージングの理解 |
第5回 | 高分子結晶の周期構造・結晶構造と構造解析法,高分子の結晶構造(各論)と結晶多形 | 高分子の様々な結晶構造と特性解析法の理解 |
第6回 | 結晶性高分子の融点と結晶化度,結晶の成長機構,結晶成長の動力学 | 結晶性高分子の融点と結晶化挙動の理解 |
第7回 | 期末試験+環境問題と植物由来原料を用いた高分子 | 環境問題と植物由来原料を用いた高分子の理解 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題を含む)をそれぞれ概ね60分を目安に行うこと.
教科書
講義資料はT2ScholarまたはST-LMSで事前に配布し、スライドに沿って講義を行いますが,「高分子の化学」を主たる参考図書としますので,該当する箇所を並行して自習して下さい.
参考書、講義資料等
北野博巳他 「高分子の化学」 三共出版 (2008)
高分子学会編「基礎高分子科学(第二版)」東京化学同人(2020)
高分子学会編 「基礎高分子科学 演習編」 東京化学同人 (2023)
成績評価の方法及び基準
講義内容に関する理解度を講義毎の演習、中間(確認)試験,期末試験により評価します.
講義毎の課題:30%, 中間(確認)試験:30%, 期末試験:40%
関連する科目
- CAP.P201 : 高分子科学
- CAP.P221 : 高分子物理第一(溶液物性)
- CAP.P321 : 高分子物理第三(レオロジー)
- CAP.P322 : 高分子物理第四(応用物性)
履修の条件・注意事項
(重要) 高分子科学 (CAP.P201) 及び高分子物理第一(溶液物性) (CAP.P221) を履修していること,または、自習等によりほぼ同等の知識を有していること.