2025年度 (最新) 学院等開講科目 物質理工学院 材料系
生物有機化学B
- 開講元
- 材料系
- 担当教員
- 柘植 丈治
- 授業形態
- 講義 (対面型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 火1-2 (S8-102)
- クラス
- -
- 科目コード
- MAT.P329
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2025年度
- 開講クォーター
- 3Q
- シラバス更新日
- 2025年9月29日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
生命現象の背景にある有機化学について、生体分子とその機能、生化学エネルギー、ゲノム科学と関連づけながら学ぶ。
到達目標
本講義を履修することで次の能力を修得する。
1.生体分子の化学的性質とその機能を説明できる。
2.生体内の有機化学反応のメカニズムを説明できる。
3.生物学的なプロセスにおける有機化学の役割を説明できる。
4.実用技術における生物有機化学の応用例を説明できる。
キーワード
アミノ酸、タンパク質、糖質、脂質、核酸、酵素、代謝経路、エネルギー代謝
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
資料やスライドを利用し、各項目を説明。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 概論 |
生物有機化学の基本概念を学ぶ。 |
第2回 | 炭水化物の代謝 |
炭水化物の消化、グルコースの代謝、解糖、ピルビン酸の行方、グルコースの完全異化におけるエネルギー生産について学ぶ。 |
第3回 | 脂質と代謝 |
脂質の構造と分類、脂肪酸とそのエステル、油脂の性質、リン脂質と糖脂質、脂質代謝について学ぶ。 |
第4回 | タンパク質とアミノ酸の代謝 |
タンパク質の消化、アミノ酸の代謝、アミノ酸の異化作用、尿素回路について学ぶ。 |
第5回 | 核酸とタンパク質の合成 |
染色体および遺伝子、核酸の構成成分および構造、核酸と遺伝、遺伝暗号、転写および翻訳について学ぶ。 |
第6回 | ゲノミクス(ゲノム科学) |
ヒトゲノムマップ、DNA染色体、突然変異と多型、PCR連鎖反応、組換えDNAについて学ぶ。 |
第7回 | まとめ |
全体を総括し、理解を深める。 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
マクマリー生物有機化学 [生化学編] 原書8版、丸善出版
ISBN978-4-621-30240-8
参考書、講義資料等
マクマリー有機化学(下)、東京化学同人
ISBN978-4-8079-0809-7
成績評価の方法及び基準
生体分子、生化学エネルギー、ゲノム科学に関する理解度を評価する。中間試験・期末試験(90%)、演習(10%)で成績を評価する。
関連する科目
- MAT.P211 : 有機化学(構造-I)
- MAT.P212 : 有機化学(構造-II)
- MAT.P213 : 有機化学(反応)A
- MAT.P214 : 有機化学(反応)B
- MAT.P311 : 有機化学(機能)A
- MAT.P312 : 有機化学(機能)B
- MAT.P314 : 有機材料合成化学A
- MAT.P315 : 有機材料合成化学B
- MAT.P316 : 有機材料合成化学C
- MAT.P396 : 有機機能生化学
履修の条件・注意事項
履修条件は特に設けないが、関連する科目を履修することが望ましい。
その他
テスト等において,剽窃や盗用などの不正があった場合は厳正に対処します。当該科目の成績は0点になります。