2025年度 (最新) 学院等開講科目 工学院 経営工学系 経営工学コース
医療の質と安全
- 開講元
- 経営工学コース
- 担当教員
- 顧 秀珠
- 授業形態
- 講義
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - クラス
- -
- 科目コード
- IEE.D436
- 単位数
- 200
- 開講時期
- 2025年度
- 開講クォーター
- 3Q
- シラバス更新日
- 2025年3月19日
- 使用言語
- 英語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
本講義は, 医療の重要なステークホルダーである医療機関, 医療従事者および患者の視点から, 医療の質と患者の安全性を向上させるための知識と基本的なスキルを習得することを目的とする.それらの知識とアプローチの適用をより理解するために, 講義に加えて, ケーススタディ, グループワーク(+発表とディスカッション)なども設計されている。
到達目標
本講義を履修することによって,医療の質と安全に関する重要な概念を理解し, その内容を他者に説明することができる.そして, 医療の質と安全の改善に適用可能なアプローチや手法などについて理解し,関連問題へ適用できる実践的能力を身につける.
キーワード
医療の質,患者安全, ヒューマンファクターズ・アプローチ, ヒューマンエラー, 安全管理
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
授業では,毎回講義形式により内容の説明を行う.それらに関して確実な理解と応用力を養うために,講義内容に関連したトピックスに関するディスカッション, 具体的問題を解決するグループワークを実施する.
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | ガイダンス: 医療の質と安全性についての概要 | 医療の質と安全に対する基本的内容を説明することができる. |
第2回 | 患者の視点から見た医療の質 | 医療の質の定義と尺度, および患者の視点から見た医療の質について説明できる. |
第3回 | 医療の能力と患者安全 | 能力は個人の能力あるいはシステムの問題, および完璧と間違いの不可避性について説明できる. |
第4回 | 安全管理と安全管理システム(SMS) | 安全管理と安全管理システム, 安全方針, 安全保証と推進などについて説明できる. |
第5回 | 医療における「ヒューマンエラー」 | ヒューマンエラーの基礎, エラーと事故との関係,事故発生のメカニズムについて説明することができる. |
第6回 | 安全文化 | 安全文化に関連する基本的概念,安全文化アセスメントの方法について他者に説明し,自分自身で利用することができる. |
第7回 | 安全をつくるための実践ツール | 安全に関するインシデント報告, 組織的学習, および有害事象の調査などについて説明できる. |
第8回 | 責任と失敗からの学び | 学習文化と公正文化, 医療事故の2番目の被害者, および患者への事故開示方法などについて説明できる. |
第9回 | 医療に応用された新技術 | 医療における電子カルテや人工知能の応用, およびこれらの新しいテクノロジーが医 |
第10回 | 患者引継ぎ | 患者の引き継ぎの種類とタスク, および患者の引き継ぎの質と安全について説明できる. |
第11回 | 安全管理への新しいアプローチ | 伝統的安全マネジメントアプローチの限界,効率と徹底さのトレードオフ,安全に対する異なる見方:Safety IとSafety II,レジリエンス・エンジニアリング,リスク・マネジメントに対するReactive・Proactiveアプローチなど,安全マネジメントに関する課題とその現代的アプローチについて説明できる. |
第12回 | グループワーク発表 | 医療の質と安全向上に向けたアプローチに関するグループディスカッションおよび発表会を行う. |
第13回 | グループワーク発表 | 医療の質と安全向上に向けたアプローチに関するグループディスカッションおよび発表会を行う. |
第14回 | ゲストスピーカーによる講義 | ゲストスピーカーによる研究プロジェクトの紹介を通して医療の質と安全について理解を深める。 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,参考書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと.
教科書
特に指定しない.
参考書、講義資料等
伊藤謙治著(2021)『ヒューマンファクターズ・アプローチによる安全管理-人間工学の理論から実践へ-』中央労働災害防止協会.
Dekker, S. (2011). Patient Safety: A Human Factors Approach. Boca Raton, Florida: CRC Press.
講義資料を毎回配布する.
成績評価の方法及び基準
授業の後に課される小テスト、ディスカッションにより理解度を評価するとともに,グループワークにより技法の理解度および応用能力を評価する.小テスト・ディスカッション(50%),グループワーク(50%)で成績を評価する.
関連する科目
- IEE.C304 : 人間工学
履修の条件・注意事項
履修の条件を設けない.