2025年度 (最新) 学院等開講科目 工学院 情報通信系 情報通信コース
ICT社会と情報システム・情報セキュリティ
- 開講元
- 情報通信コース
- 担当教員
- 小尾 高史 / 谷内田 益義 / 李 中淳 / 庭野 栄一 / 鈴木 裕之
- 授業形態
- 講義
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - クラス
- -
- 科目コード
- ICT.H513
- 単位数
- 200
- 開講時期
- 2025年度
- 開講クォーター
- 3Q
- シラバス更新日
- 2025年4月10日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
高度情報通信社会の構築に必要となる情報セキュリティ関連の技術として暗号方式やICカードシステムなどの基盤技術を習得するとともに,政府等で進められている情報政策への取り組みや医療分野の情報化の具体的事例、国際標準化の状況等を学び,情報通信技術が実際のICT社会へどのように展開されているかについて技術,運用,制度等の視点から学びます。
具体的な講義項目は,暗号技術やネットワークセキュリティ、情報処理技術、我が国におけるICT政策などです。
本講義では,従来学んできた様々な情報通信技術がどのように実社会で利用されているかを,具体的な事例を踏まえて習得し,社会の情報化に関連する様々な制度を理解し,情報分野における課題解決能力を習得することで、情報通信分野の技術者となるために必要な基礎を築くことを目的としています。
到達目標
本講義を履修することによって,以下の能力を習得する
1)社会情報システムの基礎から応用までの知識を体系的に身につける
2)その実際の応用や解決が求められている課題について理解することができる
実務経験のある教員等による授業科目等
実務経験と講義内容との関連 (又は実践的教育内容)
本講義では,現代社会を⽀える情報基盤に関して、技術、制度の双方について、それぞれに携わった経験を有する教員により実務経験を踏まえた講義を⾏うことで,我が国の情報にかかわる制度や国際標準がどのように作成されていくかを実践的に学ぶ。
キーワード
情報システム、情報セキュリティ、ネットワークセキュリティ、社会情報システム、生体認証、政府調達、医療情報システム、PHR、EHR、プライバシー保護
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
各回ごとに講義を行いますので、授業後に講義の復習を行ってください。
毎回の授業で,授業理解度を確認するため,小テストやレポートが出題されます。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 情報化社会・情報セキュリティ | 情報とデータの違いを説明できるようになり、情報化社会の重要性を説明できるようになる |
第2回 | 暗号技術とネットワークセキュリティ | ネットワーク分野で用いられている暗号化手法を説明できるようになる |
第3回 | 認証の手法とICカード | ICカードを用いた認証システムを説明できるようになる |
第4回 | 電子署名と法的根拠 | 電子署名で利用される技術・システムを理解し、我が国における電子署名の法的根拠を説明できるようになる |
第5回 | 事例に見る情報セキュリティ | 世の中で利用されている情報セキュリティ技術を説明できるようになる |
第6回 | 情報システム構築と第三者評価 | 情報システムの第三者評価の仕組みを説明できるようになる |
第7回 | 政府情報システム | 政府情報システムの構築手順を説明できるようになる |
第8回 | 番号制度 | 番号制度で利用される技術を説明できるようになる |
第9回 | 医療とIT | 日本における医療情報化の取り組みを理解し、医療分野の情報化の重要性を説明できるようになる |
第10回 | 光学技術とセキュリティ | 光学技術を用いて実現されるセキュリティ技術を説明できるようになる |
第11回 | 生体認証 | IT社会で用いられている生体認証技術を説明できるようになる |
第12回 | 電子カルテシステム・病院情報システム | 我が国における電子カルテの法的位置づけやそこに求められるセキュリティ技術を理解し、電子カルテシステム、病院情報システムを説明できるようになる |
第13回 | 遠隔医療・地域医療情報連携 | 我が国において進められている医療連携の取り組みを理解し、IHE、HL7FHIRなど新たな取り組みを説明できるようになる。 |
第14回 | 我が国のIT政策の概要 及びICTの研究開発の在り方 | IT政策の立案方法を理解し、それを踏まえた研究開発立案方法を説明できるようになる |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
特になし
参考書、講義資料等
授業で扱う全ての資料は、事前にT2SCHOLAにアップする。
成績評価の方法及び基準
IT技術、情報システムなどに関する理解度を評価する。授業課題・レポート・課題解決に向けた発表で成績を評価する。
関連する科目
- ESD.E407 : 先端技術を用いた社会課題解決
履修の条件・注意事項
2024年度まで開講していた、IT社会と情報セキュリティ及び医用情報処理の履修者は、講義内容が重複するため、本科目を履修できません