2025年度 (最新) 学院等開講科目 工学院 システム制御系 人間医療科学技術コース
先端人間医療科学技術第二
- 開講元
- 人間医療科学技術コース
- 担当教員
- 中村 浩之 / 田中 祐圭 / 田中 克典 / 森 俊明 / 岡田 智 / 黒田 公美 / 吉井 俊貴
- 授業形態
- 講義 (ライブ型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 金1-2
- クラス
- -
- 科目コード
- STM.C502
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2025年度
- 開講クォーター
- 4Q
- シラバス更新日
- 2025年11月11日
- 使用言語
- 英語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
学際領域研究がますます発展する現代において、医理工学系研究者は、幅広い知識と分野横断的な視点から課題を捉える能力が求められている。本講義「先端人間医療科学技術第二」では、人間医療科学技術コースにおける先端的研究者として必要な学際的知識を修得することを目的とする。特に、化学・生命科学・医学の三分野を中心に、各分野の知見と技術の融合がいかに新しい技術開発や新規学際領域の開拓に繋がるかを学ぶ。さらに、具体的な最先端研究事例を通じて、学際的な技術革新のプロセスを理解し、専門的知識の深化を図ることをねらいとする。
到達目標
本講義を履修することにより次の能力を修得する。
1) がんの悪性化に関わる分子機構の一部を理解し、その治療戦略ならびに課題を説明できる。
2) 超解像顕微鏡ならびに原子力顕微鏡の原理を理解する。
3) 生体内の分子イメージングの原理と応用を学ぶ。
4) 動物個体間の相互作用とその操作・解析技術を学ぶ。
5) 臨床におけるバイオマテリアルのニーズを学ぶ
キーワード
人間医療科学技術、曲面生体膜、バイオミネラリゼーション、化学療法、原子力顕微鏡、分子イメージング、磁気共鳴画像診断、行動神経生理科学、バイオマテリアル、骨再生
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
毎回の講義の前半で講義内容に関する分野を概説し、今回の講義のねらいを説明する。講義の後半では、より専門的な内容を説明し、出された課題に対してレポートを提出する。各回の課題を良く読み、その分野の予習を行うこと。
授業計画・課題
| 授業計画 | 課題 | |
|---|---|---|
| 第1回 | がんの化学療法(中村) |
がん化学療法の開発現状を理解し、今後の課題ならびに戦略について知識を深める。 |
| 第2回 | 分子イメージングの原理と応用(田中克典) |
細胞や動物内での分子イメージングの原理と応用を学ぶ。 |
| 第3回 | MRIで生体分子を可視化する(岡田) |
MRIの基本原理を理解し、生体分子を可視化するMRI造影剤の開発戦略と現状について知識を深める。 |
| 第4回 | がんの悪性化に関わる生体膜曲率認識タンパク質の探索(田中祐圭) |
がんの悪性化分子機構の一部を理解し、その検出や治療における課題と将来展望を理解できるようになる |
| 第5回 | 動物行動を制御する神経活動の可視化・操作技術(黒田) |
動物の基本的な行動とそれを制御する神経機構を理解し、その可視化・操作技術について学ぶ。 |
| 第6回 | 整形外科におけるバイオマテリアルの役割(江川) |
バイオマテリアルが整形外科の実臨床の中でどのように用いられ、どのようなアンメットニーズがあるかを学ぶ |
| 第7回 | 原子間力顕微鏡を用いた物性の評価による細胞表面の観察(森) |
原子間力顕微鏡の原理を概説することで高さイメージングのみならず様々な力学計測で物性を明らかにすることができることを理解する。 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
教科書は特に指定しない。
参考書、講義資料等
必要に応じて、講義資料を配布する
成績評価の方法及び基準
毎回の講義で出される課題に関するレポートにより評価する。
関連する科目
- STM.C521 : 先端人間医療科学技術第二
- STM.C401 : ラ先端人間医療科学技術創造設計
- STM.C421 : 先端人間医療科学技術概論第一
- STM.C422 :先端人間医療科学技術概論第二
履修の条件・注意事項
履修条件は特に設けないが,関連する科目を履修していることが望ましい。
その他
剽窃、盗用などの不正があった場合は、厳正に対処する(当該科目の成績は0点になる)