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2025年度 (最新) 学院等開講科目 理学院 数学系 数学コース

数学特別講義G

開講元
数学コース
担当教員
水野 義紀 / 鈴木 正俊
授業形態
講義
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
クラス
-
科目コード
MTH.E531
単位数
200
開講時期
2025年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2025年3月19日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

ヤコビ形式の基礎事項を講義する。ヤコビ形式というのは、楕円関数とモジュラー形式を併せたような2変数の正則関数である。それ自身も興味深い対象であるし、一方では道具としての側面が大切である。特に、次数2のモジュラー形式や半整数重さのモジュラー形式と深い関係があり、これらを研究するために用いられている。特にヤコビ形式を仲介とした斎藤・黒川予想の証明は圧巻である。アイヒラーとザギエの教科書に沿って、その基礎事項を概観する。各自の研究において類するものが現れたとき、役立てることができるようにしたい。 
 
アイヒラーとザギエの教科書はヤコビ形式の基礎的文献である。高度な概念は用いられておらず、地に足の着いた計算により話は進む。自力では思いつかないものも多いのであるが、ひとまず計算を追うことで計算の面白さを追体験し、各自の計算力の涵養のきっかけにしたい。こういう数学もあることが伝わればと思う。

到達目標

・ヤコビ形式の基礎事項を習得する。                                               
・ヤコビ形式の有用性を理解する。                                                
・具体的な計算が実行できるようになる。

キーワード

ヤコビ形式、ヤコビ・アイゼンシュタイン級数、ヘッケ作用素、モジュラー形式との関係

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

通常の講義形式で行う.また,適宜レポート課題を出す.

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 ・ヤコビ形式とヤコビ群                                 ・アイゼンシュタイン級数とカスプ形式                        ・テイラー展開                                      ・ヘッケ作用素                                      ・半整数重さのモジュラー形式との関係                       ・ジーゲルモジュラー形式との関係                         ・ヤコビテータ級数とワルズプルジェの定理 講義中に指示する.

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

使用しない

参考書、講義資料等

(1) M. Eichler-D. Zagier, The theory of Jacobi forms, Birkhauser (1985)
(2) 伊吹山知義, 保型形式特論, 共立出版 (2018)

成績評価の方法及び基準

レポート課題(100%)による.

関連する科目

  • MTH.A301 : 代数学第一
  • MTH.A302 : 代数学第二
  • MTH.A331 : 代数学続論

履修の条件・注意事項

特になし