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2025年度 (最新) 学院等開講科目 理学院 物理学系

物理数学I(講義)

開講元
物理学系
担当教員
古賀 昌久
授業形態
講義 (対面型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
月1-2 (M-103(H114)) / 木1-2 (M-103(H114))
クラス
-
科目コード
PHY.M204
単位数
200
開講時期
2025年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2025年4月2日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

本講義では、理工学に幅広い応用範囲を持つ複素関数論とフーリエ級数を扱う。

この講義のねらいは二つある。一つは、複素数を変数とする複素関数の微分・積分について理解することである。
ふたつめは、フーリエ解析の基礎を理解することである。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を修得する。
1) 複素関数に対する正則性などの基礎的な概念について説明できる。
2) 複素関数に対する微分・積分を理解し、留数定理を応用した実関数の積分を求めることができる。
3) 正則関数を利用した等角写像の概念を説明でき、二次元ラプラス方程式の境界値問題を解くことができる。
4) 解析接続の概念について説明できる。
5) 周期関数に対するフーリエ展開の概念について説明でき、展開係数について求めることができる。

キーワード

複素関数、正則性、コーシーの積分定理、留数定理、等角写像、解析接続、フーリエ展開

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

各回の学習目標をよく読み,予習・復習で行って下さい。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回

複素数

複素数の演算ができる

第2回

正則関数

正則関数の性質を理解する

第3回

初等関数

初等関数の性質を理解する

第4回

複素積分 1

複素平面における線積分を理解する

第5回

複素積分 2

コーシーの積分定理を理解する

第6回

べき級数

複素関数に対するテーラー展開、ローラン展開ができる

第7回

留数定理

留数定理を理解する

第8回

複素積分の応用1

留数定理を応用した実関数の積分を計算できる

第9回

複素積分の応用2

留数定理を応用した実関数の積分を計算できる

第10回

等角写像

等角写像について理解する

第11回

等角写像の応用

二次元ラプラス方程式を解くことができる

第12回

解析接続

一致の定理、解析接続について理解する

第13回

リーマン面

リーマン面について理解する

第14回

フーリエ級数とフーリエ変換

フーリエ級数展開とフーリエ変換ができる

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

物理数学I (古賀昌久著) 丸善出版

参考書、講義資料等

特に指定しない

成績評価の方法及び基準

期末試験により評価する。

関連する科目

  • PHY.M211 : 物理数学II
  • PHY.M330 : 物理数学III

履修の条件・注意事項

特になし。