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2021年度 学院等開講科目 理学院 化学系 化学コース

合成有機化学特論

開講元
化学コース
担当教員
大森 建
授業形態
講義
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
月3-4 / 木3-4
クラス
-
科目コード
CHM.D432
単位数
200
開講時期
2021年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2025年7月10日
使用言語
英語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

前半では逆合成解析の基礎に関する説明を中心に行い、後半は具体的な天然有機化合物をとりあげ、その全合成経路について解説する。

到達目標

天然有機化合物の多段階合成に関する考え方を逆合成解析の基礎から説明理解し、合成戦術(合成反応)の進歩によってもたらされる合成戦略(合成経路)の変化について理解を深めることができる。有機合成化学における三要素で、炭素-炭素結合の形成法、酸化と還元、立体化学の制御法に関する知識を得、様々な有機化合物を合成するためのアイデアを持てるようになる。

キーワード

多段階合成
逆合成
天然物合成

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

毎回の授業で出席を取ります。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 逆合成解析の基礎 授業内容について復習するための課題を課すことがある
第2回 官能基変換を活用する逆合成 授業内容について復習するための課題を課すことがある
第3回 官能基付加を活用する逆合成 授業内容について復習するための課題を課すことがある
第4回 官能基移動を活用する逆合成 授業内容について復習するための課題を課すことがある
第5回 骨格転位に基づく逆合成 授業内容について復習するための課題を課すことがある
第6回 連続結合生成に基づく逆合成 授業内容について復習するための課題を課すことがある
第7回 光学活性体構築に向けた逆合成 授業内容について復習するための課題を課すことがある
第8回 カリオフィレンの合成 授業内容について復習するための課題を課すことがある
第9回 キュバンの合成 授業内容について復習するための課題を課すことがある
第10回 トロンボキサンA2の合成 授業内容について復習するための課題を課すことがある
第11回 1β-メチルカルバペネム抗生物質の合成 授業内容について復習するための課題を課すことがある
第12回 ギンゴライドの合成 授業内容について復習するための課題を課すことがある
第13回 タキソールの合成 授業内容について復習するための課題を課すことがある
第14回 FK506の合成 授業内容について復習するための課題を課すことがある
第15回 総合演習 授業内容について復習するための課題を課すことがある

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

大学院講義 有機化学II(東京化学同人)野依良治、中筋一弘、玉尾晧平、奈良坂紘一、柴崎正勝、橋本俊一、鈴木啓介、山本陽介、村田道雄 編

参考書、講義資料等

「天然有機化合物の合成戦略」(岩波書店)著者:鈴木啓介
「大学院講義 有機化学 演習編」(東京化学同人)著者:野依 良治、柴崎 正勝、鈴木啓介、玉尾 皓平、中筋 一弘、他

成績評価の方法及び基準

本講義で解説した内容に関する期末試験を対面形式で行う予定(およそ70%)。その結果と演習およびレポートにより(およそ30%)、総合的に評価する。

関連する科目

  • CHM.D331 : 合成有機化学
  • CHM.D401 : 有機化学基礎特論
  • CHM.D201 : 有機化学第一
  • CHM.D202 : 有機化学第二
  • CHM.D301 : 有機化学第三

履修の条件・注意事項

有機化学に関する基礎的知識を有すること