2021年度 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目
文系エッセンス51:未来社会論
- 開講元
- 文系教養科目
- 担当教員
- 治部 れんげ
- 授業形態
- 講義
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 水3-4
- クラス
- -
- 科目コード
- LAH.S443
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2021年度
- 開講クォーター
- 2Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
本講義では、リーダーの視点で未来の社会について考えます。日本は、人口減少、労働力の減少といったマクロ経済の課題に直面して10年以上が経っています。この課題に取り組む経営者、社会起業家、政治家など各分野リーダーに関する事例を扱います。
また、実践的スキルとして、リーダーに欠かせない、伝える力や、小さな声を聞く力を学び身に着けます。さらに、より良い未来を創るために、テクノロジーが貢献できることについて考えます。
到達目標
本講義を履修することによって次の能力を修得する。1)多様な背景を持つ組織構成員の声を聞く、2)向かうべきゴールやリスクについて意識共有できるコミュニケーション能力、3)社会問題の理解、4)自身の科学的知見と社会問題の統合
実務経験のある教員等による授業科目等
実務経験と講義内容との関連 (又は実践的教育内容)
担当教員はジャーナリストとして20年以上の経験があり、起業経営者や若いリーダーを取材してきました。経験に基づき、良い/悪いリーダーシップについて実践的な知を提供します。
キーワード
リーダーシップ、ダイバーシティ・マネジメント、SDGs、ビジネス、地域
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
毎回、A4で1枚、1000文字の事前課題を提出いただきます。授業の前半では、提出された課題の中で良いものを紹介します。その後、教員が各回テーマについて解説します。最後に、次回の課題を提示します。この授業は留学生の受講を歓迎します。教員は日本語で授業を行いますが、受講生が発言する際は日本語・英語どちらを使ってもかまいません。資料の一部は英語版があります。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 未来構築のためのリーダーシップとコミュニケーション(1)ファクトとナラティブ | 未来において避けるべき核戦争を扱った条約、政策文書や小説を読みます。 |
第2回 | 未来構築のためのリーダーシップとコミュニケーション(2)テクノロジーとメディア | 歴史的に重要なメッセージを伝えるのにAIがいかなる役割を果たしうるか。 |
第3回 | ダイバーシティ・マネジメント(1)聞く力 | 良いリーダーはいかに多様な声を聞いているのか? グローバルに活躍するビジネスパーソンの事例から学びます。 |
第4回 | ダイバーシティ・マネジメント(2)自らの少数派体験を振り返る | マイノリティー体験はありますか? |
第5回 | ケーススタディ: もし、自分がリーダーだったら | リーダーシップの失敗事例を読み、議論します。 |
第6回 | リーダーに必要なジェンダー視点 | G20やG7首脳宣言のジェンダー平等に関する部分を読み解きます。 |
第7回 | 持続可能な地域開発のためのリーダーシップとSDGs | 持続可能な地域開発とリーダーの役割を学びます。 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
ありません。
参考書、講義資料等
ジェフリー・ルイス「米朝核戦争」(文春文庫)、庭田杏珠・渡邉英徳「AIとカラー化した写真でよみがえる 戦前・戦後」(光文社新書)等、政策関連文書など。
成績評価の方法及び基準
受講生の理解と分析力を評価します。事前課題の提出(35%:毎回5%)、授業中の発言頻度及び内容(30%)、最終レポート(35%)から評価します。
関連する科目
- LAH.T114 : 未来社会論A
- LAH.T214 : 未来社会論B
- LAH.T318 : 未来社会論C
履修の条件・注意事項
特にありません。