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2021年度 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目

ピアレビュー実践 1

開講元
文系教養科目
担当教員
福留 真紀
授業形態
演習
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
月3-4
クラス
1
科目コード
LAH.C402
単位数
010
開講時期
2021年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2025年7月10日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

学術研究の世界では、研究者同士で論文を読みあい、論文の価値の評価や改善のための指摘を行う査読(ピアレビュー)が行われる。
本講義では、このような査読を行うためのベースとなるアカデミック・ライティングの基礎知識を学ぶとともに、建設的な対話によって書き手の文章を改善する能力であるチュータリングのスキルを獲得することをねらいとする。授業では、アカデミック・ライティングおよびチュータリングの基礎知識を学修した上で、学士課程の授業「教養卒論」履修者を対象にピアレビューを繰り返し実践する。他者の論文執筆の支援を行うスキルを身につけることで、ピアレヴュアーは翻って自分自身による文章の読みやすさ・伝わりやすさについて診断できるようになり、思考を整理して文章を書く能力を体得できる。さらに、これらの能力は、将来の研究活動やチームで仕事を行う際、相手の能力を引き出すためのスキルとしても、大きな効果を発揮するであろう。

★過去の受講生の声★
https://www.gsa.citl.titech.ac.jp/voice

到達目標

本講義では、以下の能力を獲得することを目標とする。
・アカデミック・ライティングの知識に基づいて、書き手の文章の問題点を見抜くことができる
・書き手自らが書き直しを行う「自立した書き手」になるよう、対話によって支援することができる
・自分自身の文章の読みやすさ・伝わりやすさについて診断し、思考を整理して文章を書くことができる

キーワード

ピアレビュー、ファシリテーション、チュータリング、支援型リーダーシップ、論文執筆、文章改善、批判的思考

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

前半ではピアレビューの適切な方法を修得する。後半では教養卒論クラスを対象にピアレビューを実践する.

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 ピアレビュー導入、学術的文章技術(パラグラフ・ライティング) パラグラフライティングについて理解する。
第2回 ピアレヴュー訓練、学術的文章技術(構成) 文章構成について学び、ピアレビューに慣れる。
第3回 教養卒論クラスにてピアレビュー実践 (1) 教養卒論クラスでピアレビューを実践して振り返る
第4回 教養卒論クラスにてピアレビュー実践 (2) 教養卒論クラスでピアレビューを実践して振り返る
第5回 教養卒論クラスにてピアレビュー実践 (3) 教養卒論クラスでピアレビューを実践して振り返る
第6回 教養卒論クラスにてピアレビュー実践 (4) ー 非リアルタイム 教養卒論クラスでピアレビューを実践して振り返る
第7回 ピアレビュー実践、および全体の振り返り これまでのピアレヴュー技術を振り返り、己の技能として定着させる。

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため、教科書や配布資料等の該当箇所を参照し、「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

佐渡島紗織,太田裕子(編)『文章チュータリングの理念と実践』,ひつじ書房,2013.
木下是雄,『理科系の作文技術』,中公新書,1981.

参考書、講義資料等

ケイト・L・トゥラビアン (著)『シカゴ・スタイル 研究論文執筆マニュアル 慶應義塾大学出版会』,2012.
佐渡島紗織,吉野亜矢子(著)『これから研究を書くひとのためのガイドブック』,ひつじ書房,2008.

成績評価の方法及び基準

コミットメント点70点(授業参加および毎回のリフレクション報告)、最終レポート30点(必須).3回以上欠席すると単位は取得できない。

関連する科目

  • LAH.C401 : リーダーシップ道場
  • LAH.C101 : 東工大立志プロジェクト
  • LAH.C301 : 教養卒論

履修の条件・注意事項

「リーダーシップ道場」を80点以上で履修済みのこと。

その他

本授業はGSA (Graduate Student Assistant)プログラムの対象科目である。
80点以上で履修すると、教育革新センターよりGSA-R (レビューアー)の認定証が授与される。