2021年度 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目
表象文化論A
- 開講元
- 文系教養科目
- 担当教員
- 北村 匡平
- 授業形態
- 講義
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月5-6 (H101)
- クラス
- -
- 科目コード
- LAH.H113
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2021年度
- 開講クォーター
- 2Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
表象文化論とは、美術史や哲学、文学や人類学など個別の専門領域を横断しながら「表象」としての文化現象を捉え返す、脱領域的な学問である。本講義では、「見ること」に深く関わる近代以降の文化について、テーマごとに考えてみたい。具体的には、「崇高」という美学的カテゴリーから精神史としての「マニエリスム」、東西の建築様式から造園術、博覧会からディズニーランド、映画/テレビにおける有名人まで、幅広く議論していく。ただし、基礎的な設置科目であることを考慮し、なるべく平易な言葉で解説する。授業では、さまざまなヴィジュアル・イメージや映像を見ながら、人びとの創造的営みを通じて文化を考察していく。受講者には、分析対象となるイメージについて主体的に思考し、グループで意見を交わしてもらうので、積極的な議論への参加が期待される。
本講義のねらいは、西洋や日本の文化を理解するための基礎的な教養を身につけ、主体的に文化現象について思考する態度を養うことである。
到達目標
本講義を履修することで次のような能力を習得する。
①複数の領域から文化現象を捉える方法を身につけることができる。
②身近にある文化について多角的な視点から思考することができる。
③対象を分析的に言語化する力を養うことができる。
キーワード
表象、崇高、マニエリスム、庭園、博覧会、身体、メディア、有名人、見世物、広告、ディズニーランド
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
パワーポイントを使用しながらテーマごとに講義形式で進めるが、授業内容に関する演習問題に取り組む時間も設ける。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 授業ガイダンスとイントロダクション | 表象文化論という学問の意義を確認する |
第2回 | マニエリスムとは何か? | 美術史を超えた精神史としての「マニエリスム」を理解する |
第3回 | 崇高とは何か? | エドマンド・バークが議論した「崇高」という概念を理解する |
第4回 | 建築と庭園 | 東西の建築や造園術を比較する |
第5回 | 権力としての博覧会 | 見世物としての展示から政治性を読み取る |
第6回 | 映画/テレビにおける有名人 | 社会的に構築される有名人の身体イメージを学ぶ |
第7回 | 広告とディズニーランド | 現代の文化産業について理解する |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
指定しない。
参考書、講義資料等
参考書はテーマごとにたくさんあるので、授業内で紹介する。
成績評価の方法及び基準
授業への参加度(40%)、期末レポート(60%)
関連する科目
- LAH.H215 : 表象文化論B
- LAH.H314 : 表象文化論C
履修の条件・注意事項
特になし。
連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。
kitamura.k.af[at]m.titech.ac.jp