2021年度 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目
科学技術倫理C
- 開講元
- 文系教養科目
- 担当教員
- 眞嶋 俊造
- 授業形態
- 講義
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月5-6 (H103) / 木5-6 (H103)
- クラス
- -
- 科目コード
- LAH.T305
- 単位数
- 200
- 開講時期
- 2021年度
- 開講クォーター
- 4Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
科学技術と社会・環境との関係を多面的に考察し、現代の高度科学技術社会における科学者・技術者として重視すべき価値を共有する必要性を理解する。科目全体を通して、「やってはならない」ことを強調する予防倫理だけでなく、科学者・技術者として「何ができるのか」を考える志向倫理を重視する。また、倫理的科学者・技術者が、社会の福利に貢献するだけではなく、自らの「よく生きること(well-being)」を高めることができることを理解する。加えて、組織において科学者・技術者がいかに行動すべきかを具体的な事例をとおして検討する。 責任ある研究・開発活動も、本科目の重要な要素である。
到達目標
本科目を履修することで、受講者は以下の目標を達成する。
1) 科学技術が社会・環境に正負両面で大きな影響を与えることを理解でき、説明できる。
2) 研究倫理について理解し、説明できる。
3) 科学者・技術者として重視すべき価値について理解し、これらを共有しようとする態度を持つことができる。
4) 責任ある研究活動とは何かについて理解し、研究者として重視すべき価値を共有できる。
キーワード
科学技術と社会、科学者、技術者、倫理、研究倫理、予防倫理と志向倫理、よく生きること、責任ある研究活動
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
本科目では、講義による知識の習得・理解だけではなく、グループディスカッション等を通したアクティブ・ラーニングを行う。従って、講義への出席、諸活動への参加が不可欠である。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | はじめに | 授業時に指定した文献を通読し、まとめる。 |
第2回 | 倫理とは | 授業時に指定した文献を読み、まとめる。 |
第3回 | 研究倫理とは | 教科書セクションIを読み、まとめる。 |
第4回 | 責任ある研究活動とは | 教科書セクションIIを読み、まとめる。 |
第5回 | 研究計画を立てる | 教科書セクションIIIを読み、まとめる。 |
第6回 | 研究を進める | 教科書セクションIVを読み、まとめる。 |
第7回 | 研究成果を発表する | 教科書セクションVを読み、まとめる。 |
第8回 | 共同研究をどう進めるか | 教科書セクションVIを読み、まとめる。 |
第9回 | 研究費を適切に使用する | 教科書セクションVIIを読み、まとめる。 |
第10回 | 科学研究の質の向上に寄与するために | 教科書セクションVIIIを読み、まとめる。 |
第11回 | 社会の発展のために | 授業時に指定した文献を通読し、まとめる。 |
第12回 | 問題解決型研究倫理(1) | 授業時に指定した文献を通読し、まとめる。 |
第13回 | 問題解決型研究倫理(2) | Watch the role-playing e-learning video 'The Lab' and summarize the events in the story. |
第14回 | まとめ | 最終レポート執筆の準備を行う。 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
日本学術振興会、『科学の健全な発展のためにー誠実な科学者の心得ー』(丸善、2015年)
参考書、講義資料等
第1回目の講義で指示する。
成績評価の方法及び基準
授業への参加は評価の前提とし、毎回の課題(60%)と最終レポート(40%)の達成度によって評価を行う。
関連する科目
- LAH.T105 : 科学技術倫理A
- LAH.T206 : 科学技術倫理B
履修の条件・注意事項
特に定めない.