2021年度 学院等開講科目 環境・社会理工学院 社会・人間科学系 社会・人間科学コース
社会・人間科学特別講義SB 3
- 開講元
- 社会・人間科学コース
- 担当教員
- 中野 民夫
- 授業形態
- 講義
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 火5-6
- クラス
- 3
- 科目コード
- SHS.L418
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2021年度
- 開講クォーター
- 2Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
クラスタイトル「地球市民のためのエコロジー とスピリチュアリティ」
本授業は、環境や人間の諸問題を惑星的な視野から捉え、自他のために行動できる「地球市民意識」の基礎を養う。 具体的には、持続可能な社会を築くためのサステナビリティの原則や SDGs(持続可能な開発目標)、ディープエコロジー、古今東西の精神文化(マインドフルネス、仏教の般若心経や老師の Tao、修験道、アメリカ先住民の知恵、キリスト教の聖フラン チェスコ)のエッセンスを概観する。「私たちはより大きなものの一部」という点で、エコロジーとスピリチュアリティは共鳴する。
本講義のねらいは、科学と精神性を統合し、持続可能な未来づくりに貢献できる地球市民意識の醸成である。
到達目標
この講義を履修した学生は以下の能力を修得する。
1) 持続可能な社会を築くためのサステナビリティの基本やSDGsの概要を理解する。
2) 人間中心の視点を超え、より深くて永い視点に立つディープエコロジーの考え方を学ぶ。
3) 万物の相互依存性を理解するために、仏教のマインドフルネスや般若心経、老師のタオ、アメリカ先住民の知恵などの基
本概念や世界観を理解する。
4) 自分の研究を持続可能な未来に役立てられるように地球市民意識を養う。By the end of this course, students will be able to:持続可能な開発、サステナビリティ、SDGs、地球市民、ディープエコロジー、スピリチュアリティ、マインドフルネス
キーワード
持続可能な開発、サステナビリティ、SDGs、地球市民、ディープエコロジー、スピリチュアリティ、マインドフルネス
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
今年度もオンラインでの実施になるが、講義とグループワークを組み合わせて行う参加型の授業。
事前に宿題で資料を読み、簡潔な説明のあとは、グループでの話し合いや体験 的な実習で行う。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | オリエンテーション。SDGs とサステナビリティの基本。 | 復習とミニレポート、次回の資料読む |
第2回 | ディープエコロジー:ジョアンナ・メイシー、つながりを取り戻す | 復習とミニレポート、次回の資料読む |
第3回 | マインドフルネス:ティク・ナット・ハン、万物の相互依存 | 復習とミニレポート、次回の資料読む |
第4回 | 般若心経:色即是空・空即是色 修験道の世界 | 復習とミニレポート、次回の資料読む |
第5回 | 北米先住民の知恵:「知恵の三つ編み」の物語 | 復習とミニレポート、次回の資料読む |
第6回 | アッシジの聖フランチェスコ、平和の祈り | 最終レポートを書く |
第7回 | 総まとめ。持続可能な未来に向けて、私ができること、やりたいこと | ふりかえり、日常での活用へ |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
特に指定しない
参考書、講義資料等
『みんなの楽しい修行』(中野民夫、春秋社、2014)ISDN978-4-393-33338-9
成績評価の方法及び基準
積極的な授業への参加(グループワーク、宿題含む):70%、最終レポート:30%
関連する科目
- SHS.L415 : 社会・人間科学多分野分析統合演習(2020~)S
履修の条件・注意事項
様々な精神文化を扱うので、スピリチュアルなことに関心があり、拒否感がないこと。
その他
少しほっとできる時間になると思います。