2021年度 学院等開講科目 環境・社会理工学院 建築学系 建築学コース
建築構造デザイン特論
- 開講元
- 建築学コース
- 担当教員
- 竹内 徹
- 授業形態
- 講義
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 集中講義等
- クラス
- -
- 科目コード
- ARC.D443
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2021年度
- 開講クォーター
- 2Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 英語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
建築デザインを専門とする国内外の大学院生を対象に、空間構造や免震・制振構造など日本特有の最新の構造技術を建築デザインに応用する手法や構造エンジニアとの協働の仕方、最新の構造材料と接合部の設計法等について概説する。
課題発表を通じて建築デザインとテクノロジーの関係についてプレゼンテーションおよびディスカッションする。
建築意匠設計者として、建築構造技術に関する基礎的な知識を身に付け、構造技術者とのコミュニケーションおよび協働能力を向上させる。
到達目標
建築デザイナーが構造エンジニアとコラボレーションできる最低限の能力を身に付けさせることを目標とする。
1)基本的な構造力学の感性
2)構造材料およびスケールの知識
3)空間構造や応答制御技術の基本知識
キーワード
構造デザイン
材料と接合部のデザイン
空間構造のデザイン
免震・制振構造のデザイン
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
講義を中心とし、併せて課題の発表および解説を行う。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 建築にとって構造とは何か | 建築設計における構造の位置づけとその可能性、構造エンジニアの歴史、協働の方法論について理解する |
第2回 | 材料と接合部のデザイン | 建築構造に用いられる材料とその特性、概略寸法の設定の仕方について理解する |
第3回 | 空間構造のデザイン(1)トラス・グリッドシェル構造 | トラス・グリッドシェル構造の構造計画やそのディティール、座屈の概念について学ぶ |
第4回 | 空間構造のデザイン(2)テンション・ケーブル構造 | テンション・ケーブル構造の構造計画やそのディティール、幾何剛性の概念について学ぶ |
第5回 | 免震構造のデザイン | 免震構造の構造計画やそのディティール、建築計画の留意点について学ぶ |
第6回 | 制振構造のデザイン | 制振構造の構造計画やそのディティール、建築計画の留意点について学ぶ |
第7回 | 課題発表・講評(1)発表グループA 講義内容を参考に各自選択した著名建築物の構造システムおよび構造ディティールを調査・発表し、議論を行う。 | 構造デザインに関する課題発表(グループA)を通じて著名建築物の構造システムおよび構造ディティールについて理解する |
第8回 | 課題発表・講評(2)発表グループB 講義内容を参考に各自選択した著名建築物の構造システムおよび構造ディティールを調査・発表し、議論を行う。 | 構造デザインに関する課題発表(グループB)を通じて著名建築物の構造システムおよび構造ディティールについて理解する |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
坪井善昭ほか、力学・素材・構造デザイン、建築技術
新谷眞人ほか、STRUCTURAL DESIGN MAP TOKYO、総合資格
参考書、講義資料等
免震・制振構造の設計-学びやすい構造設計-、日本建築学会関東支部 (日本語版、中国語版)
T.Takeuchi, A.Wada: Buckling-Restrained Braces and Applications, 日本免震構造協会
成績評価の方法及び基準
出席及び課題発表により評価する
関連する科目
- ARC.A203 : 建築一般構造
履修の条件・注意事項
建築または構造設計に関する基礎知識を有することが望ましい