2021年度 学院等開講科目 環境・社会理工学院 土木・環境工学系
土木史・土木技術者倫理
- 開講元
- 土木・環境工学系
- 担当教員
- 朝倉 康夫 / 北詰 昌樹 / 真田 純子
- 授業形態
- 講義
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 火3-4 (M113) / 金3-4 (M111)
- クラス
- -
- 科目コード
- CVE.N301
- 単位数
- 200
- 開講時期
- 2021年度
- 開講クォーター
- 4Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
土木史の授業では、古代より今日までの社会変遷と土木技術、土木施設ならびに土木技術の発展などを講義する。また、土木技術者倫理の授業では、具体的事例を通じて技術者が持つべき倫理感とは何かを講義する。
土木・環境工学を学ぶ上では、対象とする地域が持つ歴史や社会特性を十分に理解するとともに、技術者として持つべき倫理感を涵養することが重要である。人類の長い歴史の中で社会基盤整備がどのように進められてきたかに関する知識を得るとともに、様々な事例を通じて土木・環境工学に関連する技術者に求められる倫理観を養うことが講義のねらいである。
到達目標
本講義を履修することにより次の能力を修得する。
1) 人間史と土木史の関連を多面的に見る目を養う。
2) 古代より明治以前の社会変遷と土木技術、土木施設の関連を理解して説明できる。
3) 明治期以降の国民生活の質の向上を可能とした土木技術の発展と社会資本整備の過程を通して土木技術の歴史的重要性を説明できる。
4) 土木技術者倫理では、高い技術力を持つ土木技術者として、対社会に対して、何をしてはよいか、何はしてはいけないかを判断できる。
キーワード
土木技術、土木施設、技術者倫理
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
講義を中心に授業を行います。各回の学習目標をよく読み,課題を予習・復習で行って下さい。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 概論、世界古代、日本古代 | 世界古代、日本古代での土木技術の発展を理解する |
第2回 | 鎌倉時代~江戸時代まで | 我が国での鎌倉時代から江戸時代にかけての土木技術の発展を理解する |
第3回 | 産業革命、明治時代、大正時代 | 産業革命と明治時代と大正時代での土木技術の発展を理解する |
第4回 | 戦後~平成時代、法制史、地盤改良技術史 | 戦後の土木技術の発展ならびに法整備を理解する。社会と地盤改良技術の発展を理解する |
第5回 | 歴史研究とは | 歴史研究の意味や方法を理解する |
第6回 | 材料の歴史 | 歴史研究の活用について知る |
第7回 | 土木遺産にみる歴史の価値 | 歴史研究の価値を知る |
第8回 | 歴史にみる防災 | 防災の歴史を理解する |
第9回 | 中間試験と解説 | 中間試験と解説 |
第10回 | 土木工学と技術者倫理 | 技術者倫理を学ぶ意味を理解する |
第11回 | 倫理問題を考える手順 | 倫理問題を考える一般的手順を理解する |
第12回 | 学生にも求められる研究者倫理 | 学生が研究を行う上での倫理的課題を理解する |
第13回 | 東工大学生としての倫理規範 | ワークショップ形式により倫理規範を作成する |
第14回 | 東工大学生としての倫理規範の発表と討議 | ワークショップ形式により発表と討議を行う |
第15回 | 期末試験と解説 | 期末試験と解説 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
配付資料(OCWからダウンロード、および印刷物)
参考書、講義資料等
高橋 裕:現代日本土木史、彰国社
成績評価の方法及び基準
土木史の課題(15%)、土木史の試験(35%)、技術者倫理の事例研究課題の発表(10%)、技術者倫理の試験(40%)
関連する科目
- CVE.C201 : 土質力学第一
- CVE.C202 : 土質力学第二
- CVE.C310 : 土質基礎工学
- CVE.N310 : 社会基盤と環境-特別講義
履修の条件・注意事項
特になし