2021年度 学院等開講科目 生命理工学院 生命理工学系
合成生物学
- 開講元
- 生命理工学系
- 担当教員
- 松浦 友亮 / 藤島 皓介 / 相澤 康則
- 授業形態
- 講義
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 火1-2 (S611) / 金1-2 (S611)
- クラス
- -
- 科目コード
- LST.A356
- 単位数
- 200
- 開講時期
- 2021年度
- 開講クォーター
- 2Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
近年のバイオテクノロジーの発展により、生命システムを人工的にデザイン・設計することが可能となってきた。この分野の研究は合成生物学と呼ばれている。本講義では、合成生物学分野における基礎的な技術とそれが、生命システムのどのような理解につながったのか、どのように社会実装されているかを学ぶ。
到達目標
合成生物学分野の基本的な概念、基礎的な技術及びその重要性について論じることができるようになる。すなわち、創ることでわかる、わかって社会実装に資する生命システム創ることの重要性を実例を挙げ論じることができるようになる。
キーワード
ゲノム編集技術、ゲノム合成、非天然アミノ酸・核酸、人工細胞、進化工学、バイオテクノロジー
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
講義は3人の教員が担当する。Zoomによるライブ配信で行う。講義で必要な資料はあらかじめOCWからダウンロードして講義に臨むこと。
授業計画・課題
| 授業計画 | 課題 | |
|---|---|---|
| 第1回 | 合成生物学:生物を合成する学問 |
合成生物学の概要を説明できる。 |
| 第2回 | DNA工学 |
遺伝子やゲノムを、その生物学的理解に基づいて工学的に活用する方法について説明できる。(Chap 3) |
| 第3回 | 細胞機能化のための異種遺伝子導入 |
異なる生物種の遺伝子あるいは遺伝子クラスターを細胞に導入することで、細胞に新しい機能を付与する技術について説明できる。(Chap 5, 6) |
| 第4回 | 細胞機能化のための宿主ゲノム改変 |
自然界から探索同定した特殊な微生物を活用したり、すでに汎用されている微生物を改変あるいは合成することで、細胞に新しい機能を付与する技術について説明できる。(Chap 5, 6) |
| 第5回 | 代謝経路を改変する合成生物学 |
代謝経路を合成生物学で改変する手法を説明できる。(Chap 7) |
| 第6回 | 転写制御により細胞を操る |
転写を制御する手法やその応用について説明できる。(Chap 1) |
| 第7回 | 働くRNA、DNA分子 |
RNA、DNA断片で生物を制御することを説明できる。(Chap 2) |
| 第8回 | 人工生命・人工細胞を創る |
部品から人工生命、人工細胞を創る研究の概要を説明できる。(Chap 10) |
| 第9回 | 非天然アミノ酸でタンパク質を創る |
非天然アミノ酸も利用することができることを説明できる。(Chap 4)(5,6章) |
| 第10回 | 分子モデリングでタンパク質をデザインする |
計算機で分子をデザインできることを説明できる(Chap 8) |
| 第11回 | 進化分子工学でタンパク質をデザインする |
進化分子工学とはなにかを説明できる。(Chap 8) |
| 第12回 | iGEM:学生が競う合成生物学の世界規模の大会 |
iGEM設立の背景と開催内容、代表的なチームの成果、東工大の活動を説明できる。(Chap9, 14) |
| 第13回 | 「生命とは何か? 〜造る生物学と倫理のその先〜」 |
自然科学と人文科学それぞれの切り口で"生命とは何か?"を多面的に考える |
| 第14回 | 合成生物学の今後+期末試験 |
筆記試験を対面で行う。 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
配付資料
参考書、講義資料等
講義ごとに配布する。
Synthetic Biology, (Springer International Publishing, Ediotrs, Anton Glieder, Christian P. Kubicek , Diethard Mattanovich , Birgit Wiltschi and Michael Sauer)
成績評価の方法及び基準
教員が講義の都度、課題を課す。加えて、期末試験を対面で行う。課題、期末試験をもとに成績を評価する。
関連する科目
- LST.A203 : 生物化学第一
- LST.A218 : 生物化学第二
- LST.A208 : 分子生物学第一
- LST.A213 : 分子生物学第二
- LST.A248 : 遺伝学
履修の条件・注意事項
生物に関する基礎知識を有していることが望ましいが、必須ではない。
連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。
松浦(matsuura_tomoaki[at]elsi.jp)
相澤(yaizawa[at]bio.titech.ac.jp)
藤島(fuji[at]elsi.jp)
オフィスアワー
教員に事前にメールで連絡を取ること