2021年度 学院等開講科目 物質理工学院 応用化学系 応用化学コース
生物無機化学特論第一
- 開講元
- 応用化学コース
- 担当教員
- 桑田 繁樹
- 授業形態
- 講義
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 金3-4
- クラス
- -
- 科目コード
- CAP.A465
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2021年度
- 開講クォーター
- 1Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 英語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
[講義の概要] 生物無機化学特論第一および第二では生物無機化学を体系的に紹介する。生物無機化学特論第一では、生物無機化学を学習する上で基礎となる項目と、生体内の物質輸送、電子伝達について扱う。
[講義のねらい] 生体内における金属イオンの役割を研究する生物無機化学は近年急速な発展を遂げている。この講義では、生物無機化学という学問領域を概観した後に、生体内での厳密に制御された物質輸送、電子輸送を例に、金属イオンと生体配位子の協同作用について紹介する。また生体配位子となるアミノ酸、核酸などの化学や、生物無機化学における代表的な分析手法についても簡単に触れる。
到達目標
本講義を履修することによって次の能力を修得する。
1) 生物無機化学におけるアミノ酸、タンパク質、核酸などの生体有機分子の役割を説明できる。
2) 生物無機化学における代表的な分析手法の原理と応用について説明できる。
3) 生体内における金属イオン、酸素、電子の輸送の仕組みを説明できる。
キーワード
アミノ酸、タンパク質、核酸、分光学、イオン輸送、酸素運搬、電子移動
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
この講義ではまず生物無機化学における生体有機分子の役割と分析手法について学ぶ。後半では、生体内における金属イオン、酸素、電子の輸送について述べる。最終日には理解度確認のための期末試験を実施する。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 生物無機化学に関わる生体有機分子 | 配位子としてのタンパク質、核酸の性質を説明できる。 |
第2回 | 生物無機化学における分析手法 | 分析手法の原理と応用について説明できる。 |
第3回 | イオン輸送 | 生体内におけるイオン輸送の仕組みを説明できる。 |
第4回 | 酸素運搬 | 生体内における酸素運搬の仕組みを説明できる。 |
第5回 | 電子伝達 | 生体内における電子伝達の仕組みを説明できる。 |
第6回 | 加水分解酵素 | 加水分解酵素の作用機構を説明できる。 |
第7回 | 理解度確認のための演習と解説 | 第1~6回の講義内容を理解し、演習問題に解答できる。 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
指定なし。
参考書、講義資料等
R. R. Crichton著、塩谷 監訳「クライトン生物無機化学」(東京化学同人)ISBN: 978-4-8079-0887-5.
S. J. Lippard, J. M. Berg著、松本、坪村、棚瀬、酒井 訳「生物無機化学」(東京化学同人) ISBN: 978-4-8079-0457-0.
J. A. Cowan著、小林、鈴木 訳「無機生化学」(化学同人) ISBN: 978-4-7598-0801-8.
講義資料は講義中に配布する。
成績評価の方法及び基準
期末試験(70%)、授業参加度(30%)(授業参加度は授業中の小テストなどにより算出する)
関連する科目
- CAP.A466 : 生物無機化学特論第二
- CAP.T431 : 有機金属触媒化学特論第一
- CAP.T432 : 有機金属触媒化学特論第二
- CAP.A561 : 有機遷移金属錯体化学第一
- CAP.A562 : 有機遷移金属錯体化学第二
履修の条件・注意事項
応用化学系基礎専門科目(200番台〜300番台)を履修していること。または、それと同等の知識を有すること。
連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。
skuwata[at]apc.titech.ac.jp
オフィスアワー
メールで事前予約すること。