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2026年度 (最新) 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目

文系エッセンス63:国際政治学

開講元
文系教養科目
担当教員
池嵜 航一
授業形態
講義 (対面型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
水3-4 (W8E-101)
クラス
-
科目コード
LAH.S453
単位数
100
開講時期
2026年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2026年4月1日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

近年の世界情勢は、不幸にして戦争をふたたび現代の主要な問題へとおしあげている。日本もその現在進行形の戦争と無関係ではない。また、組織化された暴力を手段とする戦争が、その効果を増幅させるために科学技術を応用してきたことを考えれば、理科系の学生にとってもそれは縁遠いものではないはずである。
 よって本講義では、この戦争という現象をとりあげ、多方面から論じる。周囲の環境によって姿を変化させるカメレオンに戦争を喩えたクラウゼヴィッツの言葉からもわかるように、歴史上の戦争は社会の状態に応じて様々な形態をとってきた。その反面、今日にいたるまで戦争が社会を動かす力の一つとなってきたことも明らかである。
 こうした相互作用をとらえつつ、戦争を経験するということの意味を、同時代の証言や思想に照らして——ほんとうの意味ではそれは不可能だと知りながらも——なるべくリアルに認識することをめざす。

到達目標

a)社会の変化が戦争のかたちをいかに変え、また逆に戦争が社会をどう変化させてきたのかを論じられる。
b)誰の、どんな経験にフォーカスをあてるかによって戦争の語られ方が変わるということを歴史的実例によって体感する。
c)過去の戦争をいかに記憶し、それにどう向き合うかが現在のわれわれのあり方を規定し拘束していることを理解する。

キーワード

戦争、クラウゼヴィッツ、ナショナリズム、産業化、全体戦争(総力戦)、記憶

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

すべて講義形式で行うが、適宜議論の機会を設けたり、リアクション・ペーパーを通じて質問や意見を提出してもらう。資料の配布方法や読書案内なども含め、詳細は初回授業時に説明するため、履修者は必ず参加されたい。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回

イントロダクション

人間社会と戦争との関わりを理解する。

第2回

戦争の理論

戦争という現象の多面性と、それを引きおこす原因について、可能な限り学際的に説明する。

第3回

戦争の近代化

19世紀以降のナショナリズムと産業化によって、戦争のもつ潜在的な破壊性が増幅されていった過程をたどる。

第4回

全体戦争という経験

20世紀前半に生じた二つの世界戦争が社会のあり方をどのように変えたのかを、同時代の思想から読み解く。

第5回

「古い」戦争, 「新しい」戦争

カール・フォン・クラウゼヴィッツに代表される〈政治の手段〉としての近代的戦争のイメージを、前近代あるいはポスト・モダンな戦争と対比し、戦争の概念を練りなおす。

第6回

兵士と民間人

戦争がもたらす影響を、兵士と民間人それぞれの視点から考える。

第7回

戦争と記憶

社会が過去の戦争を記憶し忘却するその方法が、現在の社会をいかに規定するのかを、各国の事例を踏まえつつ論じる。

第8回

期末試験

試験により理解度を評価する。

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,参考書やスライド等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

なし。

参考書、講義資料等

下記の文献に目を通しておくと、講義であつかうテーマについてイメージしやすい(ただし、購入の必要はない)。
・マーガレット・マクミラン(真壁広道訳)『戦争論——私たちにとって戦いとは』えにし書房、2021年

成績評価の方法及び基準

中間レポート(20%)と期末試験(80%)により評価する。そのほか、授業内での発言やリアクションペーパーの提出などがあれば加点する。

関連する科目

  • LAH.S119 : 国際政治学A
  • LAH.S218 : 国際政治学B
  • LAH.S315 : 国際政治学C

履修の条件・注意事項

とくに条件は課さない。

連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

ikezaki.k.253f[at]m.isct.ac.jp
[at]を@に変換すること.

オフィスアワー

事前にメールで予約すること。

その他

4/8(水)は、授業は実施しません。
この授業の実施日は、4/15(水),22(水)、5/13(水),20(水),27(水) 、6/3(水),5(金)※の全7回です。
※最終回は金曜日なので留意すること。