2026年度 (最新) 学院等開講科目 環境・社会理工学院 社会・人間科学系 社会・人間科学コース
社会・人間科学特別講義FB 2
- 開講元
- 社会・人間科学コース
- 担当教員
- 古波藏 契
- 授業形態
- 講義
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - クラス
- 2
- 科目コード
- SHS.L420
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2026年度
- 開講クォーター
- 4Q
- シラバス更新日
- 2026年3月5日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
沖縄は日本の一部でありながらも、沖縄戦や27年に及ぶ米軍統治を経るなかで、日本本土とは異質な戦後経験を辿った。そのために、日本本土とは異なる独自の文化と思想を培ってきた。その特殊性のために、これまで日本史研究の番外地として扱われてきたが、近年は日本の戦後経験をトータルに捉えるために不可欠の視点として国内外の研究者の注目を集めている。
本授業では、戦後沖縄をめぐるテキストの講読を通じて、「地域史」の手法で現代日本社会を捉え返す視点を学ぶ。受講生は担当テキストについてグループで発表を行い、授業での議論を踏まえて書評を執筆する。前提知識不要。購読テキストはルポルタージュや一般書等、比較的平易なものを使用する。
到達目標
(1)地域史の視点と手法を体得する
(2)人文・社会科学系の文献を読み、論点を抽出し、共有可能な方法で表現する方法を体得する
(3)日本の戦後経験を相対化する視点を体得するとともに、自身と異なる出自・背景を持つ他者と対話する姿勢を体得する
キーワード
歴史学、日本史、地域史、冷戦史、沖縄、地域づくり、建築、カルチュラルスタディーズ、プロパガンダ
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
・2回目以降の授業では割り当てられた課題図書(抜粋または全体)について担当者から発表を行う。
・毎回の授業後にコメントシート(オンライン提出)を提出する。
※発表では、最終課題の書評の作成に当たって重要と思われる論点をまとめ、参加者からのコメントを引き出すよう工夫する
・最終課題として、自身が担当した本について短い書評(1200字程度)を提出する。
授業計画・課題
| 授業計画 | 課題 | |
|---|---|---|
| 第1回 | オリエンテーション、沖縄戦後史概説 |
講義の目的・形式を説明の上、沖縄戦後史の概観について講義 |
| 第2回 | 冷戦と占領 |
テキストにもとづく発表・議論 |
| 第3回 | 日本と沖縄 |
テキストにもとづく発表・議論 |
| 第4回 | 開発の光と影 |
テキストにもとづく発表・議論 |
| 第5回 | 戦争の記憶とタブー |
テキストにもとづく発表・議論 |
| 第6回 | 自立の土壌 |
テキストにもとづく発表・議論 |
| 第7回 | 基地経済と住民生活 |
テキストにもとづく発表・議論 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
特になし
参考書、講義資料等
古波藏契『ポスト島ぐるみの沖縄戦後史』(有志舎、2023年)
宮城悦二郎『占領者の眼:アメリカ人は〈沖繩〉をどう見たか』(那覇出版社、1982年)
新川明『反国家の兇区:沖縄・自立への視点』(社会評論社、1971年)
多田治『沖縄イメージの誕生:青い海のカルチュラル・スタディーズ』(東洋経済新報社、2004年)
下嶋哲朗『白地も赤く百円ライター』(社会評論社、1989年)
菊地史彦『逆格差論、名護市長岸本建男と象設計集団が遺したもの』(論創社、2025年)
藤井誠二『沖縄アンダーグラウンド:売春街を生きた者たち』(講談社、2018年)
成績評価の方法及び基準
授業への積極的な参加(google form):30%
文献発表:30%(本の置かれた文脈を踏まえているか、論点を明示できたか、他の受講生の積極的な参加を引き出しているかを評価します)
書評:40%(発表時の議論が反映されているかも評価対象とします)
関連する科目
- CLA.A164 : 歴史学(近代ヨーロッパ史)
- LAH.T422 : 横断科目22:水俣病から考える
履修の条件・注意事項
特になし
連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。
kohagura.k.5bdc[at]m.isct.ac.jp
オフィスアワー
火曜~土曜13:00-19:00
※もしも開室時間はいつでも相談に来て構いませんが、不在のことも多いので事前にご連絡ください。
その他
沖縄戦後史について知らな過ぎて不安という方は、大友啓史監督映画「宝島」を事前に視聴しておくことをおすすめします。