2023年度 学院等開講科目 理学院 化学系 化学コース
生物有機化学特論
- 開講元
- 化学コース
- 担当教員
- 工藤 史貴
- 授業形態
- 講義 (対面型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月3-4 (M-B43(H106)) / 木3-4 (M-B43(H106))
- クラス
- -
- 科目コード
- CHM.D431
- 単位数
- 200
- 開講時期
- 2023年度
- 開講クォーター
- 3Q
- シラバス更新日
- 2025年7月8日
- 使用言語
- 英語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
生物の細胞内で起きている化学を解釈する生物学を、有機化学に基づいた考え方で解釈する方法を理解する。そのために、生体高分子であるDNA, RNA, タンパク質、糖鎖、脂質の構造と機能を有機化学の視点で解釈する方法を解説する。特に低分子有機化合物と生体高分子との相互作用機構を解釈する方法を中心に解説する。
到達目標
生体高分子であるDNA, RNA, タンパク質、糖鎖、ポリケチド、テルペノイドの構造と機能を、低分子化合物との相互作用機構と絡めながら、有機化学の観点から考察する意義・方法論について理解する。
キーワード
ケミカルバイオロジー、活性発現機構、生体高分子と低分子化合物との相互作用、DNA, RNA, peptides, proteins, glycans, polyketides, terpenoids, signal transduction, receptor proteins
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
講義形式
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 生物有機化学とケミカルバイオロジーに関するイントロダクション | ケミカルバイオロジー分野を概観する。 |
第2回 | 生物学における有機化学 | 生物学における有機化学を理解する。 |
第3回 | DNAの構造と機能 | DNAの構造と機能を理解する。 |
第4回 | DNAをターゲットとする薬剤 | DNAをターゲットとする薬剤を理解する。 |
第5回 | RNAの構造と機能 | RNAの構造と機能を理解する。 |
第6回 | 翻訳システムをターゲットとする薬剤 | 翻訳システムをターゲットとする薬剤を理解する。 |
第7回 | ペプチドとタンパク質の構造 | ペプチドとタンパク質の構造を理解する。 |
第8回 | タンパク質の機能 | タンパク質の機能を理解する。 |
第9回 | 酵素反応と阻害剤 | 酵素反応と阻害剤を理解する。 |
第10回 | 糖鎖生物学 | 糖鎖生物学を理解する。 |
第11回 | ポリケチドの化学 | ポリケチドの化学を理解する。 |
第12回 | テルペノイドの化学 | テルペノイドの化学を理解する。 |
第13回 | シグナル伝達の基礎 | シグナル伝達の基礎を理解する。 |
第14回 | シグナル伝達における受容体タンパク質と低分子化合物の化学 | シグナル伝達における受容体タンパク質と低分子化合物の化学を理解する。 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
特になし
参考書、講義資料等
”Introduction to bioorganic chemistry and chemical biology” CRC Press (Taylor & Francis Group)
必要に応じて配布物を配布する
成績評価の方法及び基準
講義時に課される課題(30%)、および期末試験(70%)。
関連する科目
- CHM.D334 : 天然物化学
- CHM.D401 : 有機化学基礎特論
履修の条件・注意事項
有機化学の基礎知識が必要である。