2021年度 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目
世界を知る:中東・アフリカ
- 開講元
- 文系教養科目
- 担当教員
- 勝畑 冬実
- 授業形態
- 講義
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 水3-4
- クラス
- -
- 科目コード
- LAH.A504
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2021年度
- 開講クォーター
- 3Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
本講義では、中東・イスラーム世界の社会・文化の現況について、特にイスラームとの関連を重視しながら紹介する。具体的にはイスラーム法、婚姻、衣服、メディア、映画、断食・巡礼などのトピックを扱い、それぞれが近代以降、特にグローバル化のもとでどのような変化を遂げながら今日にいたったかを確認する。主たるフィールドはエジプトとする。
本講義のねらいは、イスラームという宗教が当該地域の人々の生活や社会の中にどのように根ざしているかを分析し、また、一口にイスラームといっても、その中には非常に多様な信仰のあり方が見いだせる点を確認することにある。これらによって、当該地域の人々と交流する際にどのような点に留意すべきか、相互理解のポイントをつかむことができよう。
到達目標
本講義を履修することによって以下の知識・能力を獲得する
① イスラームの教義およびイスラーム法の基礎について正確に理解する。またエジプトを主たるフィールドに、西アジア・北アフリカ地域の概況、社会、文化を把握することで、当該地域の人々と交流する際に留意すべき点を理解する。
② 本講座では、欧米や日本のメディアによって描かれる中東・イスラーム世界のイメージ・映像に加え、現地の人々が描き出した自らのイメージ・映像を視聴する。これにより、中東関連メディアを視聴する際の基本的なリテラシーを習得する。
キーワード
イスラーム、エジプト、アラブ諸国、アラブ文化、宗教と社会
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
各回(第1回~第6回)、オンデマンド講義動画を視聴しながら、授業プリントの空欄を埋めたり、設問に答えたりする。また、視聴後に各回のプリントで指示されている課題を行う。これらは第6回の授業後に提出する「小課題」の問題ともなっているので、必ずしっかりと取り組むこと。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | ガイダンス、イスラームの基礎知識の確認 | イスラームの概要に関する問いに答える |
第2回 | イスラーム法の基礎知識の確認 | ハラール認証の問題について調べる |
第3回 | 婚姻と身分法改革~20世紀以降のムスリムの婚姻の変化~ | エジプトの身分法改革についての参考文献を読み、問いに答える |
第4回 | 衣服~19世紀以降のムスリム女性の服装の変化~ | エジプトの女性問題についての参考文献を読み、問いに答える |
第5回 | メディア~新メディアの登場と信仰生活~ | イスラーム法についての参考文献を読み、問いに答える |
第6回 | 断食・巡礼の様子と近年の話題 | イスラームの宗教儀礼についての参考文献を読み、問いに答える |
第7回 | オンライン試験 | 試験後にアップされる解答例のファイルを見て、振り返りを行う |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
なし。教材資料をOCW-i上で配布する。
参考書、講義資料等
教材資料で提示する。
成績評価の方法及び基準
第7回授業時に行われるオンライン試験(50%)、および第6回授業後に提出する「小課題」(50%)を総合して評価する。
関連する科目
- LAH.A501 : 世界を知る:ヨーロッパ
- LAH.A502 : 世界を知る:東アジア
- LAH.A503 : 世界を知る:中南米
- LAH.A505 : 世界を知る:南・東南アジア
- LAH.A506 : 世界を知る:北米・オセアニア
履修の条件・注意事項
特になし
その他
この科目は、修士課程500番台の文系教養科目です。
東工大では、学士から博士後期課程まで継続的に教養科目を履修する「くさび型教育」を実践しています。番台順に履修することが推奨されており、修士課程入学直後の学期(4月入学者であれば1・2Q、9月入学者であれば3・4Q)に履修申告できる文系教養科目は400番台のみです。500番台文系教養科目は、入学半年してから(4月入学者であれば入学した年の3・4Qから、9月入学者であれば入学した翌年の1・2Qから)履修可能となります。