2021年度 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目
人間文化論A
- 開講元
- 文系教養科目
- 担当教員
- 若松 英輔
- 授業形態
- 講義
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月5-6 (W242)
- クラス
- -
- 科目コード
- LAH.H114
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2021年度
- 開講クォーター
- 4Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
本講義では、詩を通じて「いのち」とは何かを考える。ここでいう「いのち」とは身体的生命に限定されない、私たちを活かしている、ある「ちから」を指す。
この問題を考える端緒として、ハンセン病に関係する人々が紡いだ言葉を味わう。「弱く」あることの意味、あるいは「弱者」の叡知に関しても考えを深めたい。
言及する詩人としては、『生きがいについて』の著者である神谷美恵子、詩人としては永瀬清子、大江満雄、塔和子、志樹逸馬などの作品を取り上げる。
詩にふれることで、言葉の表面的な意味だけにとどまらない意味の深みを感じ、また表現することを目指す。またそれにより、表現の自由度を高め、書くことや話す(伝える)ことの喜びも感じてもらえるようにしたい。また、口語自由詩の創作も行う。
*基本的には音声録音した講義とレジュメをOCW-iにアップする。Zoomでは行わない。
*これからの理由から録音による講義とし、質問はメールにて受け付け、次回あるいは、次々回の講義にて重要な質問については可能な限り回答する。
*今私たちは、文字通りの意味で「歴史的」な転換点に立っています。それを生き抜く「危機の詩学」「危機の叡知」を皆さんと考えていきたいと思います。
到達目標
本講義を履修することによって、次の能力を習得を目標とする。
1)詩という表現形式が存在する意味と役割を考える。
2)個々の詩的世界を味わい、その意味を考察することができる。
3)自己の経験、環境、心情を詩によって表現することができる端緒をつかむ。
キーワード
文学、詩歌、人間、文化
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
毎回、詩歌、あるいは詩論などの文章を読み、適宜、文章(詩)を書く機会を設けます。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 授業ガイダンス | 全体の説明 |
第2回 | 詩の読み方、詩の書き方 | 人はなぜ、詩を書くのかを考える |
第3回 | いのちの言葉としての詩歌 ① | 詩的言語のはたらきを感じ、考える |
第4回 | いのちの言葉としての詩歌 ② | 詩的言語のはたらきを感じ、考える |
第5回 | いのちの言葉としての詩歌 ③ | 詩的言語のはたらきを感じ、考える |
第6回 | いのちの言葉としての詩歌 ④ | 詩的言語のはたらきを感じ、考える |
第7回 | 総括、質疑応答 | 詩を書き、書くことの意味を考える |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
教科書は特に指定しない。精読する作品については適宜授業でコピーを配布する。
参考書、講義資料等
神谷美恵子『生きがいについて』(みすず書房)
成績評価の方法及び基準
中間レポート(50%)
期末レポート(50%)
関連する科目
- LAH.H216 : 人間文化論B
履修の条件・注意事項
特になし。
連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。
wakamatsu[at]ila.titech.ac.jp
オフィスアワー
事前にメールにて連絡すること
その他
特になし