2021年度 学院等開講科目 環境・社会理工学院 土木・環境工学系 都市・環境学コース
持続可能な都市環境特論第一
- 開講元
- 都市・環境学コース
- 担当教員
- 添田 昌志 / 平賀 あまな
- 授業形態
- 講義
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月3-4
- クラス
- -
- 科目コード
- UDE.E405
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2021年度
- 開講クォーター
- 2Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
講義の前半では、文化遺産の保存と活用を取り上げます。文化遺産の保存の基本となる考え方を説明し、日本と世界各国の多様な事例をもとに、文化遺産の保存による持続可能な都市環境構築の手法を紹介解説します。講義を通して、実際の都市において自ら課題を発見し、文化遺産の保存を通じた解決方法を提案できるようになることを目標とします。
講義の後半では、都市で生活する「多様なユーザー」の心理と行動に着目し、それぞれの属性や行動場面に応じたデザインや環境のあり方について実例を示しながら解説します。社会と連携した実践的な研究の進め方や、ユーザーの視点に立った課題解決手法について理解を深めます。
講義の最終回は、講師二人が文化遺産活用および市民参加の観点から持続可能な地域活性化に必要な視点について提示し、学生参加の議論とします。
到達目標
1)文化遺産の保存に関する基本的な考え方を理解する
2)文化遺産の保存による持続可能な都市環境構築についての多様な手法を理解する
3)現実の都市環境において自ら課題を発見し、その解決方法を提案できる
4)都市を利用する多様なユーザーの特性について理解する
5)ユーザーの心理・行動を踏まえた課題解決手法について理解する
6)社会課題の解決に資する視点を身につける
実務経験のある教員等による授業科目等
実務経験と講義内容との関連 (又は実践的教育内容)
内閣府上席政策調査員として、国宝迎賓館赤坂離宮の建造物修理計画策定に携わるなど、文化財建造物の保存修理に関する実務経験から得られた知見を講義内容に盛り込みます。(平賀)
株式会社 人間環境デザイン研究所代表としての実務経験から得られた知見を講義内容に盛り込みます。(添田)
キーワード
文化遺産保存、持続可能性、歴史的建造物、歴史的環境
環境心理学、PDCA、ユーザビリティ
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
講義
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 「文化遺産の保存」とは何か? | 文化遺産の保存の基本となる考え方を理解する。日本の文化財保護手法と保存理念の特徴と理解する。 |
第2回 | 歴史的建造物の保存と活用 | 国内外の多様な事例を通じて、歴史的建造物の保存と活用の手法、あり方について理解する。 国内外の多様な事例を通じて、産業遺産の保存と活用による地域活性化の手法を理解する。 |
第3回 | 歴史的町並みの保存とまちづくり | 国内外の多様な事例を通じて、歴史的町並みの保存とまちづくりの手法、あり方について理解する。 |
第4回 | 建築空間の日常安全とデザイン | 建築事故の経年変化、事故発生のパターン、デザインと安全性の両立 |
第5回 | 建築空間のPDCA | 利用者のニーズ把握、空間デザインによる行動変化、PDCA |
第6回 | 親子連れの行動と空間 | 子育て世代を取り巻く社会状況、親子連れの行動モデル、子育てを楽しめる環境づくり |
第7回 | 持続可能な地域活性化、まちづくりとは? | 地域活性化の具体例、取り組む主体、持続可能性と経済性 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
指定しない
参考書、講義資料等
講義時に配布する。
成績評価の方法及び基準
小レポートと講義への参加
関連する科目
- UDE.D442 : 快適な都市環境特論
履修の条件・注意事項
特になし