2021年度 学院等開講科目 物質理工学院 応用化学系 原子核工学コース
核時代の国際政治と核不拡散
- 開講元
- 原子核工学コース
- 担当教員
- 林﨑 規託 / 池上 雅子 / 韓 治暎 / 菊地 昌廣 / 堀 雅人 / 秋山 信将
- 授業形態
- 講義
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 金7-8
- クラス
- -
- 科目コード
- NCL.O510
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2021年度
- 開講クォーター
- 3Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 英語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
本授業では、核不拡散及び保障措置の基礎を歴史的、政治的観点から講述する。核兵器不拡散条約 (NPT) に関する国際政治と課題、NPTレジームにおける日本の役割と貢献について取り上げる。また、核不拡散のための国際社会のさまざまな関連事例、核開発と非核化、保障措置及び検証、検証技術等、について議論する。本授業は、核不拡散及び保障措置のための国際社会の取り組みを学び、原子力の平和利用のための核不拡散及び保障措置の重要性を理解することを目的としている。
到達目標
本授業を履修することにより、1) NPTの歴史的背景と課題、2) NPTレジームのメカニズム、3) 過去の核開発と非核化の事例、4) 保障措置及び検証の基本概念を 学び、核不拡散及び保障措置の重要性を理解する。
実務経験のある教員等による授業科目等
実務経験と講義内容との関連 (又は実践的教育内容)
多数の教員は、国際原子力機関 (IAEA) 保障措置局、在ウィーン国際機関日本政府代表部、核物質管理センター (NMCC)、日本原子力研究開発機構 (JAEA) 核不拡散・核セキュリティ総合支援センターなどで核軍縮、国際政治、核不拡散及び保障措置の分野における実務者として長い実務経験を有している。
キーワード
核兵器不拡散条約、核不拡散、保障措置、国際社会
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
英語の講義資料を使用して授業は英語で行うが、必要に応じて別途日本語の資料を配布、日本語での補講を行う。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | イントロダクション&核不拡散条約の歴史的背景 | 原爆開発のマンハッタン計画から始まる核不拡散条約 (NPT) の歴史的背景を理解する |
第2回 | 核不拡散条約体制の国際政治と諸問題 | 冷戦時代から冷戦後のNPT体制をめぐる国際政治と諸問題を理解する |
第3回 | 南アフリカ、リビア、イラク、イラン、北朝鮮の核開発と非核化 (1) | 過去の事例から核開発とその廃棄・検証といった非核化の取組みについて理解を深める |
第4回 | 南アフリカ、リビア、イラク、イラン、北朝鮮の核開発と非核化 (2) | 過去の事例から核開発とその廃棄・検証といった非核化の取組みについて理解を深める |
第5回 | NPTレジームにおける日本の役割と貢献 | NPTレジームのメカニズムと、その中での日本の核不拡散における役割について追究する |
第6回 | NPT下の検証制度の設計概念 | 核不拡散の検証制度を理解する |
第7回 | 包括的保障措置協定と追加議定書との連携 | 包括的保障措置協定と追加議定書との関連を要請される検証技術も含めて理解する |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
特に指定しない
参考書、講義資料等
毎回 OCW-i で配布
成績評価の方法及び基準
毎回提出するレポート
関連する科目
- NCL.O401 : 核不拡散・核セキュリティ学概論
- NCL.O511 : 核不拡散・核セキュリティ学実習
履修の条件・注意事項
なし