2021年度 学院等開講科目 理学院 物理学系 物理学コース
物理学特別講義発展第四十一
- 開講元
- 物理学コース
- 担当教員
- 前田 京剛
- 授業形態
- 講義
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - クラス
- -
- 科目コード
- PHY.P681
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2021年度
- 開講クォーター
- 4Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 英語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
量子凝縮現象-超伝導研究の今-
量子凝縮現象の代表として超伝導に注目し,その基本的理解に続き,極度に高度化が進んだ現代の超伝導研究について概観するカタログ的な講義を行う。また,その過程で,超伝導以外の量子凝縮現象(電荷密度波など)についても触れたい。
到達目標
量子凝縮現象,特に超伝導現象の基本的性質を物理的に理解できるようになること。また,さまざまな進んだ超伝導状態について俯瞰し,学会発表をフォローできるようになること。
キーワード
量子凝縮,超伝導,非従来超伝導
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
(12/20) 1日目午前(10:40-12:20):第1回,1日目午後(14:20-16:00):第2・3回
(12/21) 2日目午前(10:40-12:20):第4回,2日目午後(14:20-16:00):第5・6回
(12/24) 3日目午前(10:40-12:20):第7回,3日目午後(14:20-16:00):第8・9回
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 超伝導現象・超伝導物質 | 講義を聞き、理解すること |
第2回 | 超伝導の理解(1): ロンドン理論,GL理論,ゲージ対称性の破れ等 | 講義を聞き、理解すること |
第3回 | 超伝導の理解(2): BCS理論,低次元系,BKT機構等 | 講義を聞き、理解すること |
第4回 | 非従来超伝導概観(1) :非フォノン機構,ギャップの分類学等,カイラル超伝導等 | 講義を聞き、理解すること |
第5回 | 非従来超伝導概観(2) : 空間反転対称性が破れた系での超伝導,トポロジカル超伝導,バルク-エッジ対応等 | 講義を聞き、理解すること |
第6回 | 重い電子系,銅酸化物超伝導体(1): 近藤効果,量子臨界点とゆらぎ等 | 講義を聞き、理解すること |
第7回 | 銅酸化物超伝導体(2): 鉄系超伝導体 その他特徴的な超伝導物質 | 講義を聞き、理解すること |
第8回 | 磁束量子の物理(1): ボルテックス,平衡状態の相図,動的挿図,CDWのスライディング,摩擦の物理等 | 講義を聞き、理解すること |
第9回 | 磁束量子の物理(2): フラックス・フロー,超伝導揺らぎ,超伝導-絶縁体転移等 | 講義を聞き、理解すること |
第10回 | 超伝導の応用: 線材,SFQ,qubit等 | 講義を聞き、理解すること |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
講義資料を配布し,それを説明する。
参考書、講義資料等
講義中に随時紹介する。
成績評価の方法及び基準
レポート提出による。
関連する科目
- 超伝導
- 超流動
履修の条件・注意事項
特になし