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2021年度 学院等開講科目 理学院 物理学系 物理学コース

物理学特論発展第九

開講元
物理学コース
担当教員
原田 健一
授業形態
講義
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
集中講義等
クラス
-
科目コード
PHY.P659
単位数
100
開講時期
2021年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2025年7月10日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

光は周波数や偏光、位相などの様々なパラメータを有しており、それらの性質を利⽤したレーザー計測技術は、基礎科学をはじめとして多くの分野で活⽤されている。本講義では、光と原⼦との相互作⽤について理論的に取り扱い、それに伴う分光⼿法や電磁誘導透過について解説を⾏う。また重⼒波検出で⽤いられている⼲渉計や光共振器の原理について、現在の⼤型⼲渉計型重⼒波検出器の構成も含めて説明する。

到達目標

光の特性を用いた様々な測定手法について、概要の理解のみではなく自分の言葉で説明をできるようにする。特に原子と光の相互作用や重力波検出手法における様々なパラメータについて、具体的な計算ができるようになることを目標とする。

キーワード

量子光学、電磁気学、レーザー光

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

パワーポイントとホワイトボードを使用して説明を行う。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 レーザーの基本特性 レーザー光の特性と様々な種類のレーザー光源について解説する。
第2回 レーザー計測 レーザー光を用いた様々な測定手法について説明を行う。
第3回 原子と光の相互作用 原⼦と光の相互作⽤によって⽣じる光の吸収や分散について説明する。また電磁誘導透過について紹介を⾏う。半古典論として取扱う。
第4回 コヒーレント状態とスクイーズド状態 電磁場を量子論的に取り扱うことによって現れるスクイーズド状態について、その発生方法と共に解説を行う。
第5回 重力波の検出方法 重力波の性質やマイケルソン干渉計を用いた検出方法などを解説する。
第6回 重力波検出器の現在の状況(1) 重力波検出器の現在の状況について紹介する。
第7回 重力波検出器の現在の状況(2) 次世代の重⼒波検出器について紹介する。

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

裳華房テキストシリーズ-物理学 量子光学 松岡正浩著

参考書、講義資料等

丸善 実験物理学講座9 レーザー測定 櫛田孝司編

成績評価の方法及び基準

出席点とレポート点の合計

関連する科目

  • PHY.C449 : レーザー物理

履修の条件・注意事項

PHY.Q207 : 量子力学入門(講義)、PHY.E205 : 電磁気学(講義)