2021年度 学院等開講科目 理学院 数学系 数学コース
幾何学特論E1
- 開講元
- 数学コース
- 担当教員
- 遠藤 久顕
- 授業形態
- 講義
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月3-4
- クラス
- -
- 科目コード
- MTH.B505
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2021年度
- 開講クォーター
- 1Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 英語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
本講義の主題は、4次元多様体の交叉形式に関する基本的な諸概念である。まず、対称双線型形式、階数、符号数、パリティー、直和、特性元、ユニモジュラー性などの交叉形式に関連する基本的な概念を解説する。次に、複素射影平面、2次元球面の直積、K3曲面を含む、単連結な4次元多様体の具体例を提示する。最後に、単連結な4次元多様体のホモトピー型が交叉形式で決まるというWhiteheadの定理を証明する。本講義は第2クォーターに開講される「幾何学特論F1」に接続する。
到達目標
・対称双線型形式の様々な性質を正確に理解すること
・基本的な4次元多様体の交叉形式が決定できるようになること
・Whiteheadの定理の証明の流れを理解すること
キーワード
4次元多様体、交叉形式、Whiteheadの定理
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
通常の講義形式による講義
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 4次元多様体の交叉形式 | 講義中に指示する. |
第2回 | 対称双線型形式とその分類(1) | |
第3回 | 対称双線型形式とその分類(2) | |
第4回 | 4次元多様体の基本定理と具体例 | |
第5回 | K3曲面の不変量 | |
第6回 | Whiteheadの定理(1) | |
第7回 | Whiteheadの定理(2) |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
特になし
参考書、講義資料等
R. E. Gompf and A. I. Stipsicz, 4-Manifolds and Kirby Calculus, American Mathematical Society, 1999.
A. Scorpan, The Wild World of 4-Manifolds, American Mathematical Society, 2005.
R. C. Kirby, The Topology of 4-Manifolds, Lecture Notes in Mathematics, Vol. 1374, Springer, 1989.
松本幸夫, 4次元のトポロジー(新版), 日本評論社, 2016.
成績評価の方法及び基準
レポート課題(100%).
関連する科目
- MTH.B506 : 幾何学特論F1
履修の条件・注意事項
多様体やホモロジー群などの位相幾何学の基本的な知識を仮定する。
その他
特になし